校長室より【開校記念日-「明るく 正しく たくましく」】
入力日
2022年6月10日
内容
開校記念日 ―「明るく 正しく たくましく」
6月の佐賀平野は、黄金色の麦畑から涼しげな水田へと変貌します。近所の田植え前の水田で、二羽のカモを見ました。水の中にえさを探しているのか、くちばしを水面に入れたり、出したり...。しばらくすると一羽が飛び立ち、もう一羽もあとを追って飛び去りました。
本校舎小学部の中庭の梅は青々と葉が茂り、その陰に大きな実がたくさんなっています。校庭のあじさいの花もだんだん色が濃くなってきました。今年の梅雨入りは例年よりも遅れているようですが、入梅も間近なようです。■ 本分合同全校朝会
6月1日は本校の開校記念日です。毎年、本校舎分校舎合同全校朝会が恒例行事となっています。今年もコロナ禍のため、校内9カ所に分かれてのリモートによる合同全校朝会となりました。
今年の全校朝会は、児童生徒会のみなさんが「今年も集まれないけれど、本校舎・分校舎全校の児童生徒が同じ時間を共有したい」との思いから、互いにアイデアを出しあい、本校舎と分校舎とが少しでも一体感が感じられるよう、さまざまな工夫を凝らしてくれました。今年は、学校や開校記念日に関する三択クイズをそれぞれの場所で行い、楽しいひとときを過ごしました。■ 開校記念日 全校朝会での話
本校は、55年前の昭和42年(1967年)6月1日に「佐賀県立養護学校」として開校し、授業が始まりました。今日で55周年ということになります。本校が開校した場所は、今現在も学校があるこの場所でした。本校の歴史を振り返ってみると、本校はこの55年で学校名が2回変わっています。・昭和42年(1967年)「佐賀県立養護学校」として開校
・昭和48年(1973年)「佐賀県立金立養護学校」
・平成23年(2011年)「佐賀県立金立特別支援学校」
開校記念日や創立記念日は、学校をつくった人の思いや志を確かめる日だと思います。では、本校はどんな思いや志があって、たてられたのでしょうか。それは、校訓や校歌に端的に表れています。本校の校訓は「明るく 正しく たくましく」ですが、これは3番まである校歌の最後の一行と一致しています。校歌は、
・1番が「明るくのびよう 元気よく」
・2番は「正しく進もう ひとすじに」
・3番は「強く生きよう たくましく」
と結ばれています。作詞は初代校長の御厨与四郎先生(今日は写真をもってきました)がなさっていて、ここには児童生徒のみなさんに「こうあってほしい」という願いが凝縮されていると思います。本校に50年以上伝えられてきた学校の願いとも言えます。児童生徒のみなさんに
・学校生活において「明るく 正しく たくましく」あってほしい
・自分の「夢に向って ―― 明るく 正しく たくましく」がんばってほしい
・卒業後も自分の人生を「明るく 正しく たくましく」生きてほしい
と願っています。
最近はコロナのために、入学式や卒業式でも、校歌は1番しか聞くことがありません。とても残念です。ですが、今日は3番までフルに通して聞いてみましょう。この校歌には、児童生徒のみなさんへの願いや期待が込められています。そして、それは初代校長先生からずっと続いていることを思い浮かべて聞いてください。
(令和4年6月10日)
校長 鶴田 欽也
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