校長室より【ここが、がんばりどころ】
入力日
2023年2月21日
内容
ここが、がんばりどころ
「二月逃げる」のことばどおり気がついたら2月下旬といった感じです。本校舎小学部の梅の木もようやく開花しました。令和4年度も残すところ1か月余りとなりました。
朝夕の外気の冷たさにはまだ冬を感じますが、光の明るさや日の長さに春を感じます。先日、昼間の光の明るさにつられて外に出てみると、寒いと感じることがありました。ちょうど今は冬と春の境目なのかなと思いました。
春は卒業、入学、進級…と人は動き、別れと出会いの時季です。期待と不安の入り混じったなにかそわそわして落ち着かないときでもあります。春を迎える直前の2月は、年度のまとめの時期 ―― ここが、がんばりどころです。本年度のまとめをしっかりとやって4月を迎えたいものです。
■「わかっとっさ」ということばは…
人から注意を受けたとき、つい腹が立って「わかっとっさ」と言ってしまったことはありませんか。正直に言うと私はこれまでに何度もあります。自分の一番痛いところや、言われたくないところを突かれると、ついかっとなってこう言いたくなります、「わかっとっさ」と。
少し考えてみましょう、あなたを注意してくれた人のことを。あなたを注意した人はあなたに改めてほしいところがあったので、注意をしているはずです。あなたによくなってほしいから注意しているはずです。
もしあなたのことがどうでもよかったら、人はわざわざ嫌な思いをしてまで注意はしません。もしあなたが何度言ってもきいてくれないような人だったら、そのうち人はあなたに注意しなくなるでしょうし、あなたのことを無視することだってあるかもしれません。
だから、人から注意を受けることはある意味ありがたいこと、感謝すべきことなのです。それなのに、とっさに「わかっとっさ」と言い返してしまう。本当は何もわかっていないのです。このことばによって自分の愚かさを示しているだけなのです。
本当にわかっている人は、まずもって周りから注意を受けることはないでしょう。注意を受ける前に、自分で考えて行動しているはずです。本当にわかっている人は、注意をされても、決して「わかっとっさ」なんて相手を侮辱するだけのことばは言わずに、黙って行動するはずです。
「わかっとっさ」ということばは、本当にわかっていない人が言うことばなのではないでしょうか。注意してくれた相手に何とか反撃してやろうと苦し紛れに言う、情けないことばなのではないでしょうか。
(令和5年2月22日)
校長 鶴田 欽也
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