校長室より【今年を振り返り 新年よいスタートを】
入力日
2022年12月23日
内容
今年を振り返り 新年よいスタートを
小学部の中庭には一本の銀杏の木があります。12月中頃までは黄葉がきれいでしたが、ある日一気に落葉し根元辺りに黄色い葉っぱがこんもりと積もっていました。
12月19日に運動場で本校舎PTA主催のバルーン係留搭乗体験がありました。今年は二度の延期を経ての3年振りの開催でした。当日は厳しい寒さの中、風もなく、バルーンチームのみなさんのご尽力によって無事に開催できました。本当にありがとうございました。私も初めて乗せてもらいました。上空から北の方をみると金立山にはうっすらと雪が積もり、西を望むと天山の山頂は真っ白でした。日頃いつも見慣れた風景でも、見る角度が異なるとこんなにまで違って見えるのかと思いました。
令和4年、2022年も残りわずかとなりました。年末恒例の「新語・流行語」の年間大賞は『村上様』、「今年の漢字」は『戦』でした。今年は、コロナ禍やウクライナでの戦禍といった残念なニュースが多かったように思います。その一方で、エンジェルズの大谷翔平選手、ヤクルト・スワローズの村上宗隆選手、将棋の藤井聡太五冠や、サッカーW杯での日本代表チームの大活躍にとても勇気づけられました。みなさんにとって今年はどのような一年だったでしょうか。
■ 振り返ってみると
今年も新型コロナウィルスに悩まされた一年でした。1月から2月頃、新規感染第6波のピーク、7月から8月にかけて第7波のピークが来ました。12月に入り、今現在は第8波のピークに向かっているといったところでしょうか。手洗い、マスクの着用、こまめな換気といった基本的な感染症対策を改めて意識しないといけないと気を引き締めているところです。
後期(始業式10月11日)に入り、感染症対策を行った上で規模を縮小しながらも、ここまでたくさんの学校行事を行うことができました。10月には分校舎ではスポーツ・フェスタ、本校舎では文化祭を開催しました。9月後半から11月にかけては各学部で修学旅行を実施しました。昨年は県内日帰りでしたが、今年は本校舎小学部と高等部では1泊2日の修学旅行を実施できました。さらに11月には佐商吹奏楽部との交流演奏会、PTA主催の芸術鑑賞会やスポーツ部校内記録会などもありました。
コロナ禍のため、学校行事の多くを縮小せざるをえない状況にあっても、児童生徒のみなさんが授業中はもちろんのこと、一つひとつの行事をとおして多くを学び、大きく成長することを改めて実感しました。そして、児童生徒のみなさんの創意工夫やがんばり、先生方の指導、保護者のみなさんのご理解とご協力などが相まって、本校の教育は成果を上げることができているのだと、学校の教育活動の根幹をなす、授業と学校行事の大切さを再認識したところです。
■ ステップアップのチャンス
いよいよ冬休み。年末年始はいつもとは雰囲気が異なり、何かそわそわして落ち着かない時期でもありますが、そんな時だからこそ、落ち着いてこの一年を振り返り、次の一年に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。「この一年でこんなことができるようになった」とか、「今度これをやるときは、別のやり方でやってみよう」などといった、これまでの振り返りと先への見通しこそが、ステップアップの第一歩です。
振り返りを行い、先を見通したら、夢や目標に向かって小さなことからでもいいです、何か行動を起こしてみませんか。毎日の5分、10分といった小さな努力の積み重ねが大きな差となり、意識の変化をもたらし、大きな成果につながります。「継続」こそ、力なのです。そんな意味でも、年末年始は新たなことを始めるチャンスです。
今年の冬休みは17日間です。来たる2023年、令和5年よいスタートを切るための充実した冬休みにしてください。1月10日(火)の全校朝会では、みなさんの元気な顔を見られることを楽しみにしています。
それでは、よいお年をお迎えください。
(令和4年12月23日)
校長 鶴田 欽也
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