校長室より【迷ったらやってみよう】
入力日
2022年3月17日
内容
迷ったらやってみよう
3月上旬ようやく校庭の梅が満開になりました。今年は雪こそ積もりませんでしたが、とても寒い日が続きました。ここにきて一気に春が来たと感じています。
3月15日、小・中学部第55回、高等部第49回卒業証書授与式を挙行しました。本校舎は小学部4名、中学部5名、高等部13名、分校舎は小学部4名、中学部2名の計28名の卒業生を送り出しました。
今年は新型コロナウイルス感染症対策として三部に分かれての卒業式となりました。また例年の送辞と答辞は省略し、本校舎高等部と中学部のそれぞれの卒業生代表に「お別れのことば」を述べてもらいました。いずれも本校での生活やこれまでを振り返り、さまざまな人に対する率直な感謝の気持ちを伝えてくれました。心に染みる想いがしました。
■ 贈ることば(卒業式の式辞より一部抜粋)
○「迷ったらやってみよう」
何かをやろうとするとき、「できるかどうか不安だけど、やってみようかな」とか、「どうしようかな」と迷うことがあると思います。もし迷うことがあったら、ぜひやってみてください。ぜひ一歩前へ踏み出してみましょう。そして、やってみて、がんばってできたら、自信につながります。自信がでてくると、すべてに対して余裕をもって対応できるようになります。余裕がでてくると、すべてが楽しくなることがあります。
○ 比べる必要はありません 勝ち負けもありません
もちろん、やってみようと思ったことをやってみて、できないこともあります。できなくても、できなかったことを嘆く必要はありません。少しでもできたことを喜び、自分を誇らしく思うことが大切です。他の人と比べる必要もありません。勝ち負けもありません。あの人はできるのになんで自分はできないのか、と自分を責める必要もありません。できなかったり、目標に達しなかったからといって、他の人のせいにしたり、自分を責めたりして、やる気をなくしたりしないことの方が大切です。前を向いて、やり続けることが大切だと思います。
○「足し算」でいきましょう
だれでも理想を持っています。「こんなふうになりたいな」とか、「あんなふうにやれればいいな」といった理想を掲げることは大切です。ただ、理想と現実とを過度に比較する考え方は、あまりよくないと思います。自分の理想から現実を「引き算」するのではなく、今は理想には達していないけれど、小さなことでいいので、一つ一つを積み上げ、これまでにできていることを評価する――「足し算」のイメージがいいと思います。今の自分に少しずつ「足し算」をしていって、理想に近づいている――そんなイメージは素敵だとは思いませんか。何ごともやった分だけ伸びます。やらなかったら伸びません。やったことは必ずあとでいいことになって自分に返ってきます。ですから、やってみようかなと迷ったら、とにかくチャレンジしてみましょう。迷ったらやってみましょう。
■ 1年間ありがとうございました
この「校長室より」を始めて1年が過ぎようとしています。金立特別支援学校のことをちょっとでも知っていただけたらとの思いで始めました。1年間拙文をお読みいただき誠にありがとうございました。
(令和4年3月17日)
校長 鶴田 欽也
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