教育目標
「スクール・ミッション」及び「スクール・ポリシー(三つのポリシー)」について
佐賀県立鳥栖高等学校
●スクール・ミッション
〇東部地区の県立中高一貫教育校として、これからの時代を見据えた6年間のカリキュラムに基づく教育実践を更に充実させる。
〇魅力を磨くことで、県境にある高校として県内外から志の高い生徒を呼び込み、地域・
日本・世界の未来を切り拓くリーダーを育成する。
●スクール・ポリシー(三つのポリシー)
〇グラデュエーション・ポリシー(育成を目指す資質・能力に関する方針)
①国際社会の平和と発展、環境保全に進んで貢献する人材を育成します。
②歴史と伝統を重んじる態度と、未来を切り拓く力を備えた人材を育成します。
③未知の課題に挑む知性と感性を兼ね備えた実践的行動力のある人材を育成します。
④多様な価値観や豊かな想像力を備え、柔軟かつ斬新な発想で新世代を創造できる人
材を育成します。
〇カリキュラム・ポリシー(教育課程編成及び実施に関する方針)
①基礎・基本を重視するとともに、質の高い授業や深い学びのできる活動を通して、
確かな学力を育成します。
②探究活動を通して、知識・技能を活用した思考力・判断力・表現力が身につくよう
な充実した学びを実現します。
③生徒主体の学校行事及び生徒会活動、部活動を通して、リーダーの資質・能力を育
成します。
④地域と共に歩み、地域から信頼される学校づくりを目指します。
〇アドミッション・ポリシー(入学者受け入れに関する方針)
①学習意欲が旺盛で、不断の努力ができる生徒を求めます。
②学校行事及び生徒会活動、部活動やボランティア活動に積極的に取り組む生徒を求
めます。
③主体性とともに、他者と協働する姿勢をもって、ものごとに取り組もうとする生徒
を求めます。
令和6年度 長期経営計画・学校運営計画
1.長期経営計画
(1)学校教育目標
校訓である「知を愛し、和を敬い、心を培え」を踏まえ、高い知性と豊かな人間性、たくましい心身を培い、高い使命感を持って社会の発展に貢献する人材を育成する。
ア 幅広い知識と深い教養を身に付けさせ、論理的思考力と豊かな表現力を育てる。
イ 敬愛・協働の精神を育み、高い倫理観と公正な判断力を育てる。
ウ 強い意志と健やかな身体を鍛え、自己実現と社会発展に真摯に取り組む態度を育てる。
(2)現状と課題
ア 中高一貫教育の充実について
中高一貫教育を導入した効果は、社会の発展に貢献する幅広い人材の育成や難関大学への合格者数の増加などに表れている。さらなる充実・発展のために、中高6年間を見通して、それぞれの学年で生徒の「志」を高め、身に付けるべき力を定着させていく指導を確立する。
イ 新学習指導要領への対応について
新学習指導要領が、中学校は令和3年度から全面実施され、令和5年度が1期目の終了年度となる。高校は令和4年度入学生から学年進行で実施され、2年生が新教育課程の2年目を迎える。新学習指導要領の柱である、「知識及び技能」、「思考力、判断力、表現力等、」「学びに向かう力、人間性等」の育成と、そのための主体的・対話的で深い学びの実践、さらに、より良い社会を作るという目標に向けて社会との連携・協働による教育活動を推進するための社会に開かれた教育課程づくり、そして更なる教育課程の向上を図るカリキュラム・マネジメントに取り組む。
ウ 働き方改革への対応について
本校の教育を充実させているのは、職員の不断の努力と献身的な指導実践によるものである。これを持続可能なものにするためには、適切な休養や研修の機会が必要である。各種業務の見直しを進めるとともに、時間外の自発的勤務の縮減に努める。
エ 新型コロナウイルスの感染拡大防止の取組による影響について
新型コロナウイルス感染症の拡大防止のために、令和元年度末から臨時休校や学級閉鎖、感染、濃厚接触、感染の疑いがある場合の出席停止、学校行事の中止や規模縮小など、学習面のみならず特別活動やスポーツ・文化活動において大きな影響が生じた。しかし、令和5年度から感染症の分類が第5類となり行動制限が緩和されるため、校内外の教育活動をコロナ禍以前の規模と内容で実施することができる。ただし、感染リスクが比較的高い学習活動の実施にあたっては、地域・国内の感染状況を把握しながら、適切な感染予防対策を講じる。
(3)目標達成のための経営ビジョン
ア 授業を中心とする学習活動の継続的な工夫・改善により学ぶ意欲と学ぶ力を高め、学力を
向上させる。
イ 生徒会活動、部活動、探究活動、校内外の研修活動などを通して、豊かな人間性を育て
る。
ウ 中高一貫教育の特色を活かして、一貫した教育理念と方針をもとに中高の連携を深め、中
高がつながり高い目標へと向かう教育活動を計画し実践する。
エ 地域の特色を踏まえ、地域社会と連携・協働する教育活動を行い、社会の発展に取り組む
態度と自己実現のための資質・能力を育成する。
2 学校運営計画
(1) 本年度の教育目標
ア 人権教育の推進
・管理職及び人権・同和教育担当者を中心とした校内推進体制の充実を図る。
・人権教育に係るカリキュラムの充実を図る。
・生徒と教職員、生徒同士の信頼関係の構築に努める。
イ 学力の保障
・新学習指導要領を踏まえた教育課程と指導計画を作成し、知識・技能の習得、多くの
資質・能力の育成を目指し、学習指導の工夫・改善に取り組む。
・生徒個々の理解度と定着の状況に応じて達成感を感じられる指導を行い、学ぶ意欲を
高め、学力の向上に繋げる。
ウ 生徒指導の充実
・基本的生活習慣を身に付けさせ、規範意識を持って主体的に行動できる人間性を育成
する。
・挨拶の励行に努め、積極的に人と関わり、自他を尊重し協働する生徒を育てる。
・教職員間の情報共有と家庭との密な連携により、問題行動やいじめの早期発見・早期解
決に努める。
・道徳心を高め、よき社会人としての資質を育成する。
・交通安全の意識を高め、交通事故防止に努める。
エ 進路指導の充実
・「キャリアデザイン」を通じて自分自身の強みや適性を見出させ、人生観・職業観の
基礎を形成し、進路意識を涵養する。
・個人面談等で、生徒一人ひとりの学習状況を把握し、学習計画や学習方法を提案して
進路希望を実現するための道筋を示す。
・生徒・保護者の進路希望を踏まえ、適切な情報を提供して、保護者とともに進路希望
の実現を目指す。
オ 保健指導の充実
・心と体を一体としてとらえ、心身の健康の保持増進と体力の向上を目指す。
・保健衛生上の安全と安心を確保する校内環境づくりに努める。
カ 教育相談・特別支援教育の推進
・生徒や保護者が悩みを相談しやすい環境と雰囲気を作り、スクールカウンセラーと共に
外部の専門機関との連携を推進する。
・特別な支援が必要な生徒の把握に努め、必要な支援及び合理的配慮を提供できるよう
に、職員の研修を行う。 ・生徒支援の成果と課題を職員で情報共有し、支援の在り方の
協議・検討を行い、成果が高い支援の実施と支援体制の構築に取り組む。
キ 読書指導の推進
・生徒図書委員会と連携した読書活動を行いながら、読書週間を持たせ、読書を通じた
自己啓発を促す。
ク 保護者、地域社会との連携
・学校HP、スクールニュース等を利用して情報発信に努め、保護者や地域社会との連携
を密にする。
ケ ICT利活用教育の推進
・電子黒板や学習用PC等のICT機器を活用した指導方法の工夫・改善に取り組み、学
校内外での学習指導を充実させる。
コ 学校における働き方改革の推進
・各種教育活動の時間を勤務時間に合わせて設定する。
・組織的に業務の見直しや効率化に努める。
・補習や部活動においても時間外の自発的勤務の縮減に努める。