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R2年度 校内研究

1 研究主題

 

  多良小学校教育の質的改善

 

 

2 主題設定の理由

 令和2年度(2020年度)4月より小学校では新学習指導要領が全面実施となった。子供たちが「何をどのように学び,何ができるようになるか」といったような視点に立ち,新しい時代に求められる資質・能力を育むための教育活動がスタートしたのである。全ての教科・領域において「知識及び技能」「思考力,判断力,表現力等」「学びに向かう力,人間性等」という3つの柱で整理された資質・能力を育成するために,「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善が求められている。そのためには,まず教師自身が自らの「主体的・対話的で深い学び」を実現すること,そして,個々の教師が自らの授業や指導と向き合いながら,不断の見直しを図ることが不可欠であると考える。

 

このような中,これまでの本校の校内研究を振り返ると,全員で共通の目標(ゴール)や仮説を設定し,その実現のために共通の手立てを実践し,年に数回の限られた提案授業においてその成果や課題について全体で協議するというスタイルであった。このような「仮説検証型」での校内研究において得られる成果もあったことと思うが,一方で個々の教師の日々の授業改善にはあまり結び付いていなかったのではないかという反省もある。例えば,「提案授業が終わると元の授業の進め方に戻ってしまい,以前となんら変わらない」「提案授業を行うことは勉強になるが,そのことと普段の授業がなかなか結び付いていなかった」「授業研究会では熱心に議論を交わしたが,次の日からの自分の授業に生かすことはあまりなかった」「一生懸命に研究紀要を作ったけど,なかなか活用されていない」といったような声はその最たるものであり,膨大な時間をかけて行ってきた校内研究が日常の実践につながっていなかったのではないかと推察する。また,本校の教師の年齢構成は,経験豊富なベテラン教師と新規採用から間もない若手の教師が多く,ミドル層が極めて少ない。当然,ベテラン教師と若手教師では解決すべき課題も目指す目標も大きく異なっていると考えられる。

 

そこで,真に価値のある校内研究をするため,これまでの「仮説検証型」の校内研究から「課題解決型」の校内研究へと大きく転換することとした。個々の教師がそれぞれに自らの「課題」を解決するために「実践」を行い,その営みを校内で「共有」していくという研究である。ベテラン教師も若手教師もそれぞれに自らの「課題」を解決していくために日々取り組むこととなる。提案授業といった非日常ではなく,普段の授業や取組を不断に見直し,その質を改善していくのである。「質的改善」とは,これまでも取り組んできたことに対して,「それは何のために行っているのか」「そのことで子供にどのような力が付くのか」「果たして,本当に力はついているか」といったような視点で見直しを図り,本当に意味のある取組となるようにしていくことである。また,課題解決のためには,教師自らが学ぶ意思や意欲をもち,自らを律しつつ,自己責任を果たしていく必要がある。新学習指導要領で求められている「主体的・対話的で深い学び」を,まずは教師自身が実践するという研究でもある。

 

以上のように,多良小学校の教育の質を日々,高めていきたいという思いから,本研究主題を設定した。

 

 

3 研究の目標

 本校の「目指す子ども像」の確かな実現のため,それぞれの「課題」に主体的に取り組んでいく。

 

目指す子ども像

「かしこく」

……課題を「自分事」としてとらえ,他者と関わりながらよりよく解決を図ろうとする子ども

「やさしく」

……感性が豊かであり,多様な価値を認め,感謝と思いやりの心を体現する子ども

「たくましく」

…心身の健康を心がけ,元気で生き生きと活動し,粘り強く取り組む子ども

 

 

4 研究の内容及び方法

 

取組1 授業の質的改善

「授業づくりのステップ1・2・3」の「めあて」「まとめ」「振り返り」「書く活動」「話し合う活動」に視点を置き,その質を向上させるために,自らの課題解決に日々取り組む中で,年4回を目途に研究ペアとともに授業研究を行い,課題の解決状況について確認し,新たな課題を発見する。

 

取組2 プロジェクトでの取組の質的改善

校務分掌の中で,各プロジェクトで自らが担当する取組などについて,取組方法などを工夫改善して,取組の質を向上させる。

 

5 研究組織

 

 

 

 

6 研究計画

 

月  日

会議名

内容

4月 7日(火)

研究推進委員会

研究主題等の提案・検討

4月 9日(木)

校内研究

研究の方針の提案・検討

4月21日(火)

研究推進委員会

研究の進め方について検討

4月22日(水)

校内研究

研究の進め方についての提案

5月13日(水)

校内研究(講師招聘)

新学習指導要領における

算数科の授業と評価について

講師 佐賀県教育センター

指導主事 新 真一 先生

6月 3日(水)

校内研究

ペア研

6月10日(水)

職員研修

外国語活動・外国語科について

6月12日(金)

(拡大)初任者研修

特別活動(学級活動)について

西部教育事務所

指導主事 江川 美津矢 先生

7月29日(水)

職員研修

1学期の振り返り 報告会

9月 2日(水)

校内研究

臨時休業のため、中止

9月 9日(水)

職員研修

新学習指導要領における指導と評価~指導と評価の一体化について考える

校長 副島 和久

9月30日(水)

校内研究

ペア研

10月7日(水)

校内研究

ペア研

10月28日(水)

校内研究

ミニ報告会

11月4日(水)

校内研究

ペア研

11月11日(水)

校内研究

ペア研

12月3日(木)

職員研修

佐賀県小・中学校学習状況調査

採点・分析

12月 日( )

校内研究

2学期の振り返り 報告会

1月13日(水)

校内研究

ペア研

2月 3日(水)

職員研修

佐賀県小・中学校学習状況調査

の結果分析

2月10日(水)

校内研究

3学期の振り返り 報告会

3月26日(金)

研究推進委員会

今年度のまとめと振り返り

 

 

  •  研究推進委員会については,計画以外にも必要に応じて,適宜,開催する。
  •  9月,10月の校内研究については,運動会の延期に伴う変更の可能性あり。

 

 

【参考文献・参考資料】

◆榊原 禎宏・清水 久莉子

『授業を観るとはどういうことか―ドイツにおける「エビデンスにもとづく授業診断とその開発方法」の提案―』京都教育大学紀要 No.125, 2014年8月

◆大分県教育センター『「一層やりがいのある校内研究」手引書』2014年3月

◆佐賀県教育センター『小学校算数科の授業の質的改善』2018年

 

詳細は、令和2年度 校内研究計画 をご覧ください。

 

 

7月1日  第1回目のペア研が終わりました。

 

橙色は終了

名前をクリックすると、リンク先に接続します。(全てではありません)

クラス 名前 単元 日程
ひまわり1 太田先生 ひき算(1/10時)   6月17日(水)2時間目
ひまわり3 小野原先生 分数のかけ算(12/13時)   6月17日(水)2時間目
5の1 鹿嶋先生 小数のわり算(2/14時)   6月18日(木)3時間目
2の1 貞方先生 長さ(7/9時)   6月19日(金)1時間目
ひまわり2 森山先生 1億を超える数(7/10時)   6月19日(金)3時間目
6の1 田中先生 分数のわり算(2/11時)   6月19日(金)3時間目
5の2 川浪先生 小数のわり算(3/14時)   6月22日(月)4時間目
3の1 井上先生 表とグラフ(3/9時)   6月23日(火)1時間目
6の2 横山先生 分数のわり算(4/11時)   6月23日(火)3時間目
4の1 中村先生 垂直・平行と四角形
(1/10時)
  6月22日(月)5時間目
3の2 樋口先生 表とグラフ(5/9時)   6月25日(木)1時間目
1の1 武冨先生 たし算(4/7時)   6月25日(木)3時間目
1の1 山崎先生 たし算(5/7時)   7月1日(水)3時間目

 

第2回目のペア研、始まりました。

青色は終了

名前、または単元名をクリックすると、リンク先に接続します。(全てではありません)

クラス 名前 単元 日程
3の1 井上先生 あまりのあるわり算(4時目/8時)   9月4日(木)4時間目
5の2 川浪先生 分数(1)(3時目/9時   9月10日(木)2時間目
3の2 樋口先生 あまりのあるわり算(7時目/8時)   9月10日(木)4時間目
4の1 中村先生 割合(3時目/4時)   9月24日(木)3時間目
1の1 武冨先生

おおきさくらべ(1)

(4時目/5時)

  9月17日(木)3時間目
1の1 山崎先生 たし算(2)(2時目/9時)   9月24日(木)3時間目
2の1 貞方先生 かけ算(1)(1時目/23時)   9月25日(金)1時間目
5の1 鹿嶋先生 図を使って考えよう(1時目/2時)   9月28日(月)2時間目
4の1 大石先生 式と計算の順じょ(4時目/8時) 9月28日(月)5時間目
ひまわり3 小野原先生 立体の体積(4時目/5時)   9月日()時間目
ひまわり1 太田先生 ひき算2(1時目/11時)   10月日()時間目
ひまわり2 森山先生 面積(11時目/15時)   10月日()時間目
6の1 田中先生 表を使って考えよう(1時目/2時)   10月日()時間目
6の2 横山先生 表を使って考えよう(2時目/2時)   10月日()時間目

 

 

 

 

 


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