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【窯業研究部】波佐見町・やきもの文化体験事業「畑の原登り窯」に参加しました
入力日
2022年12月1日
内容
この事業は、波佐見町教育委員会と波佐見町内窯業関係者の指導のもと、作陶の工程から一連のやきものづくりを体験することで、歴史ある郷土の産業である窯業への関心を深め、さらに各学校間の交流を深めることを目的として、波佐見町村木郷にある国指定史跡「畑の原登り窯」で開催されています。波佐見中学校、波佐見高校陶芸部、そして本校窯業研究部の生徒が参加しています。
10月15日(土)には、施釉した焼き物を窯に詰める「窯詰め」に参加しました。また、10月29日(土)から30日(日)の2日間にわたり、泊りがけで夜間も交代しながら「窯焚き」を体験しました。天候にも恵まれ、窯業研究部の生徒達は、地元波佐見の生徒、地域の方々と協力して、薪を使用して窯を焚くという貴重な体験をすることができました。
参加した生徒は「チェンソーを使って大きな丸太を切り、薪割りをして大量の薪を準備するのが大変だった。丸太や薪を窯に投げ入れるのはとても熱かったけど楽しく体験することができた」「登り窯での焼成をやってみたい!という憧れがあったので、実際に体験できてよかった。窯の温度を管理しながら薪を入れるのは、思ったより難しかったけど、炎がどんどん大きくなっていくところを見て感動した。400年前の職人さんや今回の窯焚き指導の方々はすごいと感じた」と話していました。
窯の中に積むボシ(さや)の準備
窯の横の出し入れ口をレンガとドべを使ってふさぐ作業
そして11月19日(土)に、登り窯から焼物を取り出す作業「窯出し」を行いました。「窯焚き」では、30時間以上をかけて大量の薪を焚き、窯の温度を1300℃まで上げ、その後は約20日間をかけて自然に温度が下がるのを待ちました。登り窯の楽しみの一つは、薪の灰が窯の中の焼物に降りかかることで自然釉となり、焼物の表情が変化して出てくることです。「窯詰め」で並べた場所、「窯焚き」の炎と薪、様々な条件によって作られた今回限りの作品です。小雨の降る中の窯出し作業となりましたが、炎や灰の影響を観察するために、第2焼成室の一番前から順番に取り出して運びます。小学生のマグカップ、中学生の染付皿、有工生の花器、たくさんの焼物を20数人で並んで受け渡しながらテントの下へ運びました。
胴木間(焼成室)に木材を投げ入れて温度を上げていく(21時ごろ)
生徒は、「窯から出して並んでいる中学生の作品を見て、面白いアイデアをたくさん見つけることができました」「登り窯ならではの発色がすごいと思いました。来年の登り窯に向けて、作品をたくさん作りたいです」と意気込んでいました。
一年に一度の登り窯焼成体験で学んだ多くのことを、これからの作陶に生かして活動していきたいと思います。
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