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【デザイン科】(3年)実習の授業が始まりました
入力日
2023年4月19日
内容
4月当初の学校行事などがある程度落ち着くと、本格的に授業がスタートしていきます。デザイン科ではさっそく実習が始まりました。デザイン科の実習では学年ごとに目標が明確に分かれます。1年次は基礎を、2年次には表現の幅を、3年次には実際的な問題解決に主眼を置きます。今回は3年生の実習を紹介しましょう。
生徒たちには「問題解決」といってもなかなかピンときません。オリエンテーション的な小課題を投げかけてみることにしました。お題は「紙コップ+α」
一番シンプルで安価な白い紙コップを、使う状況や人、場所などを想定してその問題点を洗い出し、視覚的または造形的なデザインで解決してください、という内容です。制作時間は40分。使える材料は同じもう一つの紙コップまで。もちろん色を塗ったりするのは自由です。
最初は頭を抱えてコップを見つめているだけの生徒たちでしたが、先生たちと話をしながら見えてくる問題点が明らかになってきます。「風で倒れてしまう」「誰のかわからなくなる」問題点として挙げられた項目は少なかったのですが、解決方法は生徒の考えや配慮が色や形になった面白いアイデアの連続でした。
蛇腹状の形で高さを変えることができ入る量の調整ができる。中の飲み物が何か二重構造のスリットから色と文字で伝えるコップ。底が広がる形のアタッチメントをつけて使用するコップなどなど、最後に行った30秒プレゼンテーションで説明してくれました。
ものをつくったり絵を描くのがデザインではありません。かたちの理由や描かれたものの根拠をしっかり考える作業こそデザインの本質です。3年生が最上級生らしい実習のデビューを果たした1時間でした。
出来た紙コップが教卓に並べられました
みんなほかの人のアイデアを興味深く眺めます
プレゼンでは目の前の書画カメラによりアップで投影しながらデザインの趣旨を説明します
大きな取っ手と「枡」の役目も兼ねる台座が付いた作品
蛇腹状の形を即興で作った意欲的な作品
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