校内研

平成31年度(令和元年度)校内研の取り組み

  1. 研究主題
    「一人ひとりが居心地のよい学校をめざした人権教育」~さまざまな“関わり”を通した確かな認識と行動力の育成~
  2. 主題設定の理由
    現在、私たちの人権を脅かすような人権侵害事件が次々と発生している。「ヘイトスピーチ」や「インターネット上の差別的な書き込み」「差別を扇動するホームページや書類の販売」等に見られるように、公然と悪質な差別行為が横行している。このような社会状況を受けて、 「障害者差別解消法」、「ヘイトスピーチ解消法」、「部落差別解消推進法」が次々と施行されている。このことは、これからの社会に巣立っていく子どもたちが、いつ差別される側、差別する側に置かれかねないという現実があるということである。子どもたちの命と未来を守るために、人権教育・啓発の充実が喫緊の課題となっている。
        本校では、差別の解消と人権の確立という地域の願いを受けて、同和教育を土台とした人権教育の充実に取り組んできている。しかし、新たな人権課題が次々と明らかになる中、県がめざしている「児童生徒の発達段階に即して、各教科・道徳・特別活動等の意識を高め、人権感覚の涵養を図る教育」「人権に対する知的理解を深めながら、自ら学び、自ら考え、主体 的に判断し、具体的な行動にうつすことができる『生きる力』を育む」という教育を確立するまでには至っていない。
        本校の生徒は、明るく素直で、部活動に熱心に取り組み、地域活動にも進んで参加している。しかし学校評価アンケートを見ると、毎日、学校で楽しく過ごしている生徒ばかりではなく、何らかの不安や悩みをかかえている生徒もいる。年に2回実施している「Q-U」においても同様の結果となっている。このことは生徒のセルフエスティーム(自己肯定感)の低さや問題行動の背景にも関係すると考えられる。
      子どもたちは、様々な人やもの・自分との関わりを通した学習を通して、さまざまな人権課題の本質に気づくとともに、それらの人権課題の解決に取り組む人々の思いや生き様にも出会うであろう。このことは、厳しい立場に置かれている生徒の自己肯定感を高め、将来への展望を持つことにもつながる可能性を秘めている。
        人権・同和教育の総和は、「進路保障」といわれる。さまざまな立場にいる子どもたちが、人権課題に気づき、それを乗りこえていくための確かな認識と行動力を育み、進路を切り開いていく「生きる力」を身につけさせることは私たちの課題である。このことからこの主題を設定する。
  3. ICT利活用教育

    • メディア学習(2018/01/24)
      メディアリテラシーを育むことを目指し、NHKから配信されている教材を活用して授業を試みました。テーマは「写真は“ありのまま”を伝えている?」(あらすじはこちら)で、自由な発想で活発な意見が飛び交いました。NHKのWebページでも紹介されました。こちらです。
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    • 教育情報化推進リーダー研修(2018/01/16)
      本校において、道徳の授業が公開され、研究協議が行われました。タブレットPCを各グループで利用できるようにし、教室内でBluetoothによるイントラネットを構築して展開しました。教師用PCから各グループのタブレットへ画像を配信するのもアプリを効果的に活用し、協働学習に役立ちました。
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