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学校長あいさつ

平成31年度 学校長あいさつ

 

 佐賀県立鳥栖高等学校・香楠中学校は佐賀県東部の鳥栖市にある併設型中高一貫教育校です。
  本校は昭和2年3月31日に当時の鳥栖町、基山村、田代村、基里村、旭村の1町4村による組合立鳥栖高等女学校として設立され、その後、学制改革により鳥栖高等学校と名称を変更し、今年で93年目となります。また、平成19年に、併設型の中学校として開校した香楠中学校は、13年目を迎えました。
  本校の校訓『知を愛し、和を敬い、心を培え』は、生徒の手によるもので、生徒たちの自主・自立に富む精神は、現在も活発な生徒会活動や部活動等の中に脈々と受け継がれています。

 

 本年度は、鳥栖高等学校240名、香楠中学校120名の新入生を迎えることができました。その入学式の式辞の中で、新入生の皆さんに、次の三つのことをお願いしました。

 

 一つ目は「まず一歩踏み出す」ということです。皆さんの「こうなりたい」という漠然とした夢や目標を現実のものとして結晶させるのは、学ぶべきこと、やるべきことに積極的に素直に取り組んでいくことから始まります。自分が「これだ」と思った方向にまず一歩踏み出してください。一歩踏み出すと景色が変わり、新しい世界が広がります。
  二つ目は「仲間を大切にする」ということです。皆さんの出身校は違っていても、香楠中学校・鳥栖高等学校で、ともに夢の実現を目指して頑張っていく仲間です。授業だけでなく、部活動やホームルーム、生徒会、ボランティア活動などに積極的に参加して一緒に活動していく中で、お互いの違いを認め合い、互いの良いところ探しをしてください。良いところをお互いに学びあえる環境をつくり、高め合っていきましょう。仲間を大切にすることは、自分自身を大切にすることにもつながります。
  最後の一つは「悩みを一人で抱えこまない」ことです。中学校から高校時代にかけては心も身体も大きく成長する時期です。様々なことで思い悩むことも増えるでしょう。時には、自分が広い世界で一人きりであるように感じるかもしれません。しかし、皆さんは一人ではありません。毎日見守ってくれる保護者の方や家族がいます。周りには共に学ぶ仲間がいます。私たちもいつも皆さんのことを考えています。困ったとき、悩んだときは誰かに助けを求めてください。助けを求めることは決して恥ずかしいことではありませんし、助けてもらったあなた自身がほかの人を助ける日がいつか必ず来るからです。

 

 私は「学校は生徒たちが将来社会で自立していくための力をつける場所でなくてはならない」と同時に「学校は安心して学ぶことができる場所でなくてはならない」と考えています。
 現在、子供たちを取り巻く環境を考えたときに「学校が安心して学ぶことができる場所」であるためには、私たち教職員の力だけでなく、これまで以上にご家庭の力、地域の皆様の力、そして子どもたち自身の力が必要です。ぜひ、学校とご家庭、そして地域の皆様が連携して、目標を共有し、協力し合って子供たちを育てていきましょう。
  生徒の皆さん一人ひとりの夢が実現できるように、一緒に頑張りましょう。

 

 

【  学校教育目標  】

 

 

 校訓である『知を愛し、和を敬い、心を培え』を踏まえ、高い知性と豊かな人間性、逞しい心身を培い、高い使命感をもって社会の発展に貢献する人材を育成する。
ア 幅広い知識と深い教養を身につけさせ、論理的思考力と豊かな表現力を育てる。
イ 敬愛・協働の精神を育み、高い倫理観と公正な判断力を育てる。
ウ 強い意志と健やかな身体を鍛え、自己実現と社会発展に真摯に取り組む態度を育てる。

 

佐賀県立鳥栖高等学校・香楠中学校長  林 嘉 英


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