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研究テーマ
1 研究主題名
主体的に学び、できた・わかった・使えたと実感できる授業の実践
~『学び合い』を通して~
2 研究主題設定の趣旨
学習指導要領では、「未来社会を切り拓くための資質・能力を一層確実に育成すること」「知識の理解の質をさらに高め、確かな学力を育成すること」「豊かな心や健やかな体を育成すること」等、これからの時代に求められる資質・能力を子どもたちに育む社会に開かれた教育課程の実現を目指すことが示されている。
本校では、「志をもち、心豊かで、たくましく生きる生徒の育成~主体性(気づき・考え・行動する)を高めることを通して~」の学校教育目標のもと現代的な諸課題に主体的に対応し、激動の将来を力強く生き抜く「知・徳・体」のバランスのとれた人間性豊かな生徒の育成を目指している。
生徒は日ごろの授業を落ち着いて受けることができている。県学習状況調査結果ではすべての教科で県平均正答率を下回っており、基礎・基本の定着に課題がある。調査を分析すると、知識・技能の定着が不十分であるため、どう思考・判断・表現したらよいか分かっていないと考えらえる。学習した直後は問題を解くことができていても、時間が経つと解き方や考え方を忘れてしまっていることが多く、定着が不十分である。また、個人間で学力差があり、個別の支援・指導を必要としている生徒が多い。意識調査では「自分でやると決めたことはやり遂げる」「難しいことでも、失敗を恐れないで挑戦すること」「授業以外の学習時間」等に課題があることが分かった。また、学習に対して目的をもって意欲的に取り組むことができていない現状がある。また、普段の学校生活では自分に自信がもてなかったり、人間関係が固定化してしまうことで対人関係に不安を感じていたりする生徒が多く見受けられる。
以上のことから、教育活動に人権・同和教育の視点を取り入れ、『学び合い』を通して主体的・対話的に取り組み、生徒自身が「できた」「わかった」「使えた」と実感できるような授業を目指していくことでより確かな学力を身につけさせることができると考え、本主題を設定した。本校では、以下の取組を通して主体的・対話的で深い学びができる生徒を育成していきたい。
(1)生徒が主体的・対話的で深い学びができる授業づくり
①『学び合い』を積極的に取り入れた授業実践
②「児童生徒の学力向上対策4つの取組」「授業づくりのステップ1・2・3」を活用
した授業実践
(2)生徒が安心して学び合うことができる対話の土台づくり
①人権・同和教育の視点を生かした『学び合う』の実施
<学習の3段階>
【できる】事実や事象の記憶、技能を実行できる。
【わかる】概念を理解している。日々の授業でこのレベルまで目指す。
【使える】見方や考え方に基づいて知識・技能を総合し活用力をつける。
単元末や複数の単元を総括するポイントで取り組む。
3 研究の組織
校長 | 教頭 | 研究推進委員会 | 全体会 | 授業づくり部会 |
集団づくり部会 |
研究推進委員会 |
校長・教頭・教務主任・研究主任 |
授業づくり部会 |
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集団づくり部会 |
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4 研究の内容(具体的取組)
(1) 授業づくり部会
①「めあて」に対する「まとめ」、「学習活動」「見通し」に対する「振り返り」を実施
することによる主体的に学ぶことができる授業の実践
・めあての吟味
・授業の終わりや単元末の振り返り方法の検討
②自分の考えをもち、説明する場を取り入れるなど対話的に学ぶことができる授業の実践
・『学び合い』の取り入れ方、活動の充実
(2) 集団づくり部会
① 人権・同和教育を中心とした対話的な学習活動を行うための土台づくり
・学級力アンケート(スマイルタイム等)の実施
・ソーシャルスキルトレーニング
② 対話的な学習活動を行うための工夫
・学習形態の工夫や効果的な方法
・発表の仕方、聴き方のスキルアップをさせる指導
5 研究の計画
4 月 |
取組内容の決定、年間計画の作成と共通理解 |
5 月 |
『学び合い』についての研修(講師招聘予定) |
6 月 |
校内授業研究会、合同研修会 |
7 月 |
授業に関するアンケート①(生徒、教師) |
8 月 |
合同研修会 全国学習状況調査、定期テスト等の分析及び課題把握と取組の改善 |
9 月 |
各部会での取組について |
10 月 |
西部教育事務所訪問(10/7) |
11 月 |
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12 月 |
授業に関するアンケート②(生徒、教師) |
1 月 |
合同研修会 |
2 月 |
12月県調査結果の分析、今年度の研究のまとめ(評価と反省) |
3 月 |
来年度のテーマ、研究の方向性の検討 |
※全職員が基本的に2学期に互見授業を行う