田澤義鋪先生のお話
入力日
2020年12月18日
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毎年、6年生では郷土の偉人である田澤義鋪(たざわよしはる)先生の業績について学ぶ時間を設定しています。今年度も、12月17日(木)の3、4時間目に鹿島市にある田澤記念館から松本真先生に来ていただき、お話を聞かせていただきました。
田澤義鋪先生は、鹿島市の出身で、青年団運動・青年教育にとても力を入れて取り組まれたことで有名であり、「青年の父」と称されています。この日は田澤先生の生い立ちからお話いただき、波乱万丈な生き方に子どもたちも驚いていました。
明治時代のお話ということで、子どもたちも社会科の歴史の学習で学んだ知識を総動員して、松本先生の質問に答えていました。松本先生は田澤義鋪先生が実際に読んでいたという「論語」の写本なども持って来ていただき、見せてもらいました。
お話の中では、田澤先生と同時代に生き、太良町にゆかりのある人についてもお話いただきました。
お一人は大橋リュフさんです。「太良町の子どもたちにたくさん本を読んでほしい」という思いで太良町に寄付していただいたお金で、大橋記念図書館がつくられています。大橋さんは東京の大学で医学を学びドイツなどにも留学された女性の医学者です。子どもたちの中にもよく知っている人がいて、松本先生も褒めていらっしゃいました。
もう一人は、中野万亀(なかのまき)さんと言って、田澤先生に先駆けて女子のための夜学校を開いた方です。
田澤先生は東京帝国大学を卒業し、内務省に入り、24歳で静岡県安倍郡の郡長として赴任し、そこで当時、学びたくても学校に行けない若者のために夜学校を開いたとのことですが、中野さんはそれよりも早く太良町伊福で女子のための夜学校を開かれたそうです。
中野家住宅は国登録の有形文化財として、現在も太良町伊福に残されています。伊福に住んでいる子どもたちはよく知っていて、松本先生も感心されていました。
明治時代について学習したことを振り返りながら、当時の太良町にも素晴らしい人がいたことを知ることができた1時間でした。この日は、6年1組と6年2組それぞれにお話をいただきました。(上の写真は6年1組での様子です。)どちらの学級も興味をもって集中して聴いてくれたということで、松本先生にはお褒めの言葉をいただきました。
ありがとうございました。