初任者研修、最後の研究授業(岩永先生・4年2組)
入力日
2022年2月3日
閲覧数
1,403
2月2日(水)の2時間目に初任者の岩永美幸先生が4年2組の子どもたちと今年度最後の研究授業を行いました。
国語科の授業で単元「日本語の数え方について考えよう」(全9時間)の第6時目の授業でした。
これまで、文章の全体の構成を捉え、文中の事例から筆者が最も伝えたいことを読み取ってきました。そして、本時は筆者の考えに対して、自分の考えをまとめ、その考えを友達と交流することを通して、その考えをさらに広げ深めていくような学習でした。
持ち前の明るさと笑顔で、いつものように楽しく授業がスタートしました。これまでの学習を教室掲示で確認したり、電子黒板でパワーポイントによるプレゼンテーションを工夫したりしながら、子どもたちの関心を高めつつ、本時の学習につなげていました。
子どもたちもとても意欲的に学習に取り組んでいました。
初任研の研究授業ですので、指導の中原先生やメンターの井上先生、中町教頭先生や初任者指導コーディネーターの山崎先生(指導教諭)、5年担任の樋口先生も参観しています。
でも、普段からペア研などで授業参観の機会があることもあり、岩永先生には全く緊張が感じられず、自然体でいつものように授業をしている感じです。
丁寧に手立てを取りながら、まずは子どもたちが一人で自分の考えを書き、それをグループで交流するまでの手順を説明していました。板書と電子黒板をうまく使い分けながらの説明はさすがでした。
学習の流れ
手順➀ 個人で考えを整理し、まとめる。
手順➁ 班(グループ)で意見を交流し、短冊に書く。
手順➂ 全体で考えを比べ合う。
子どもたちはスムーズに自分の考えを書き始めていました。
子どもたちの状況を観察し、困っていそうな子どもには丁寧に声をかけている姿も見られました。
次に、自分の考えをグループのみんなに伝える活動です。筆者の考えについて、どう思うかということを理由も添えて、発表することができていましたね。
発表が終わると、「何か質問はない?」「同じ考えやってねぇ」といったような言葉も聞かれ、伝え合った先の活動を意識しているのが感じられました。
次に配られた短冊にグループの考えをまとめます。同じ意見や似たような意見をまとめたり、異なる意見は複数の短冊を使って、まとめていました。ここで、子どもたちの思考力が発揮されているように思いました。いろいろな意見を分類し、グループ分けをして、班としての考えにまとめていました。
この活動に入るや否や、立ち上がったり、身を乗り出したりして、グループのみんなが短冊に書くことを注視しており、全員が活動に前向きに取り組む姿が素晴らしいと思いました。日頃から、グループで考える活動が充実しており、楽しく取り組むことができていることの証であると思いました。
先生方も子どもたちの様子を見守っています。
書いた短冊を黒板に貼ると、その考えについて、子どもたちは理由を添えて発表しています。
ここでも、次々と手が挙がり、出された考えが肯定的な意見と否定的な意見に分類しながら整理されていきます。
出された考えの理由が知りたいと思うものには質問が出て、また、それに説明をする子どもがいて、いろいろな考えがあることが分かり、それが、学級の考えとして整理されていきました。
「『柔軟』ってどういう意味ねぇ?」
分からない言葉があると、即座に辞書を出して、調べる姿も素晴らしいなあと思いました。
このようにして、筆者の考えに対する自分の考えを出し合い、深め合う授業が展開されていきました。
岩永先生と4年2組の子どもたちの一年間の成長が分かる1時間でした。
ありがとうございました。