ペア研(6年生・田中先生)
入力日
2020年12月1日
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多良小学校では、年間の授業研究を一斉に集まるのではなく、ペアやグループをつくって行っています。
指導案ではなく、授業構想シートを作成し、ペアでお互いに授業参観を行い、振り返りをするというやり方で、全員が年間4回(本当は5回でしたが、臨時休業などがあったため縮小)行います。
11月25日(水)に行われた6年1組での田中先生の数学の授業を紹介します。
単元は「比例と反比例」です。
「5年生担任の川浪先生が貯めた500円貯金箱の中にいくら入っているか」ということを問題として提示し、どのように考えればよいかを問いかけます。
教科書の問題で考え方を確認したら、さっそく、問題を考えます。500円玉1枚の重さと貯金箱全体の重さを調べます。500円玉は7g、貯金箱全体の重さは3000gでした。なぜ、そのように考えたのかも説明できるようにします。
子どもたちは、お互いに話しながら、一生懸命に考えていました。
グループでの活動にうまく参加できていない子どもたちへの配慮があれば、さらによいと思います。3000÷7の答えは求めても、それが何を求めたのかがよく分からない(428.571…の単位が何か分からない)ことや、中に入っている金額を求めるのに、最後に500をかけることを忘れてしまうなど、いろいろなつまずきが考えられますね。
実際は貯金箱自体の重さなどもありますので、もう少し少なくなることを確認していました。
リアルな問題を提示したことで、子どもたちも興味深く取り組むことができていたように思います。
実際に量る活動などはリアルでよかったのですが、計算が割り切れずにちょっと難しかったかもしれません。でも、これが現実だということにも気付けたのではないでしょうか。
「比例」ということを考えるならば、空の貯金箱に1枚ずつ500円玉を入れたときの重さの変化などを全員で確かめたりすると、「全体の重さは枚数に比例している」ということが分かりやすかったかもしれませんね。
6年2組の横山先生にもいろいろと気付きがあったようです。
ぜひ、充実した振り返りをお願いします。