「Q-U」の分析・活用に係る研修会
入力日
2020年8月11日
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8月6日の午後は、佐賀県教育センターから教育支援課 生徒支援担当係長の 堤 葉月 先生をお招きして、「Q-U」の分析・活用に係る研修会を行いました。
「Q-U」とは、「楽しい学校生活を送るためのアンケート」(Questionnaire(質問紙)-Utilities(実用性))といって、学級集団の状態や、子ども一人一人の意欲・満足感などを測るためのアンケートで、全国的にも多くの学校で実施されており、多良小学校でも、太良町からいただいたお金で実施しています。この調査を2学期からの子どもたちの理解やよりよい学級集団づくりに生かすために分析・活用のための研修を行っています。
研修では、最初にアイスブレーキング(緊張をほぐすために最初に行う簡単なゲームなどのこと)として、ソーシャルディタンスに配慮した簡単なエクササイズを行いました。じゃんけんゲームでしたが、なかなか盛り上がりました。大きな声で「じゃんけん ぽん」とは言えないので、目と目を見て、心を合わせて、ハイタッチはできないので、エアーハイタッチで・・・といった感じでしたが、みんな楽しく取り組んでいました。
次に、堤先生から、「Q-U」の概要、活用の目的、「Q-U」から分かることなどについてのレクチャーを受け、早速、分析の仕方について学びました。
学級担任と関係する級外の先生、支援員の先生などがグループになり、それぞれの学級や子どもたち一人一人の様子について分析を進めました。
1学期の学級や子どもたちの様子を思い浮かべながら、「なるほど!」と思うこともあれば、先生方の普段の見取りでは気付けなかったけど、「Q-U」の結果から見えてくることなど、様々な気付きがありました。
堤先生からの示唆を受けて、「なるほど、そういう見方もできるのか!」と言ったようなこともたくさんありました。どのグループも子どもたちのことを思い浮かべながら、一生懸命にこれまでのことを振り返り、2学期からの子どもたちとの関わり方を語り合っていました。
最後に、2学期からの学級づくりや子どもたちとの関わり方のアイディアについて、グループの中でみんなが宣言して、研修を終えました。
私(校長)も、朝のあいさつ運動のときの子どもとの関わり方や子どもたちのよさや頑張りに気付いたら、すぐに担任の先生に伝えることなどを宣言しました。
この研修の締めくくりに、初任者の樋口先生が代表で謝辞を述べました。
「これまでは、「Q-U」の結果で、自分の指導力が測られているのではないかという、ちょっと嫌な気持ちもあったけど、今日の研修で学んだことを生かして、「Q-U」の結果を前向きに捉えて、学級づくりに生かしていきたい」といった思いを語り、謝辞を述べてくれました。
佐賀県教育センター 堤先生、ありがとうございました。
【研修後のアンケートの中から】
〇「Q-U」の分析は学級の人間ドック! さあ、今日からスタートだ!!
〇成功したときにほめるだけでなく、上手に「成功の原因を追究」することにチャレンジしたいと思います。
〇失敗したときに追究ばかりして、申し訳なかったと反省です。今度からは成功したときの原因追究ができるようにしたいです。
〇「Q-U」について詳しく話を聞くことができ、子どもたちを客観的にみることができました。2学期以降の指導に生かしていきたいです。
〇児童の強みが分かったので、その強みを生かせる誉め言葉をシミュレーションして、2学期以降の支援に生かしていきたいと思います。
これで、夏季休業中前半の研修は一区切りです。
2学期のよりよい教育活動に向けて、先生方もしっかり勉強している夏休みでした。