校長室から

令 和 4年 度~

 

目指すは、“とことん学び続け、とことん学び合う人”

~「おい、頭、悪かもん。」「わたし、下手ですから。」と言わせたくない。~

 教育の仕事をさせていただいていて、子どもたちから「おい、頭悪かもん。」「わたし、下手ですから。」というような発言があると、ひどく反省させられます。責任を感じます。子どもたちに、そのようなことを、言わせてしまっているわけです。

 誰でも、当然のごとく、苦手なことや、不得手なこと、嫌いなこと等あるわけです。もちろん、わたしも、そんなことだらけです。

 これからの時代を、豊かに生き抜くためには、問題・課題にぶつかった時、自分の苦手や不得手なことに出くわした時、どのように考え、どのように行動するかが大事だと考えます。その事象に後ろ向きになるか、自分の成長をめざして前向きに取り組むかで、大きく異なってしまいます。

 相対評価(例:他者と比べて何番か。)、絶対評価(例:テストで80点以上か、以下か。)ということは、生涯にわたって、付いてまわるでしょう。それを否定するつもりは、全くありません。必要なこともあります。しかし、それ以上に大事なのは、個人内評価です。今の自分と、その後の自分が、どう変わったか。成長したか。伸びたか。そこを、大事にした教育を、多良小学校では、全教育活動で行っていこうと考えています。

“学び”を、授業時間、勉強のことと限定しません。生活を含めた“全教育活動”で、“学び”があります。登校班での登校、掃除時間、給食時間、友達とのトラブル解決、もちろんすべての教科・領域の授業も、もちろん入ります。

自分を、限りなく成長させることに、楽しさ、醍醐味を実感している人になって、義務教育を終えてほしいと考えます。

 

太良町立多良小学校

校長  平井 敏博

 

 

 

 

 

 

 

 

(令和3年4月5日)


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