
教育目標
1.長期経営計画
(1)学校教育目標
校訓である「知を愛し、和を敬い、心を培え」を踏まえ、高い知性と豊かな人間性、たくましい心身を培い、高い使命感を持って社会の発展に貢献する人材を育成する。
ア 幅広い知識と深い教養を身に付けさせ、論理的思考力と豊かな表現力を育て
る。
イ 敬愛・協働の精神を育み、高い倫理観と公正な判断力を育てる。
ウ 強い意志と健やかな身体を鍛え、自己実現と社会発展に真摯に取り組む態度
を育てる。
(2)現状と課題
ア 中高一貫教育の充実について
中高一貫教育を導入した効果は、社会の発展に貢献する幅広い人材の育成や
難関大学への合格者数の増加などに表れている。さらなる充実・発展のため
に、中高6年間を見通して、それぞれの学年で生徒の「志」を高め、身に付け
るべき力を定着させていく指導を確立する。
イ 新学習指導要領への対応について
新学習指導要領が、中学校は令和3年度から全面実施され、高校は令和4年
度入学生から学年進行で実施される。今回の学習指導要領の改訂は、国際化や
情報化が進み、変化し続けるこれからの社会で求められる資質・能力を育成す
るためのバージョンアップであると考えられる。
本校に在学する生徒が、新しい学習指導要領で学ぶ世代の中で後れを取るこ
とがないように、適切に対応する。
ウ 働き方改革への対応について
本校の教育を充実させているのは、職員の不断の努力と献身的な指導実践に
よるものである。これを持続可能なものにするためには、適切な休養や研修の
機会が必要である。各種業務の見直しを進めるとともに、補習や部活動におい
ても時間外の自発的勤務の縮減に努める。
エ 新型コロナウイルス感染症の拡大防止の取組による影響について
新型コロナウイルス感染症の拡大防止のために、令和元年度末から臨時休校
や学級閉鎖、感染、濃厚接触、感染の疑いがある場合の出席停止、学校行事の
中止や規模縮小など、学習面のみならず特別活動やスポーツ・文化活動におい
て大きな影響が生じた。
これらの影響を軽減するために、ICT機器を利活用したオンラインによる学
習指導や生徒の実態把握を行う。また、登校再開後は効率的・効果的な指導を
行い、学習への影響を最小限に留める。
(3)目標達成のための経営ビジョン
「生徒が社会で自立できる力を身に付けさせる。」「生徒が安心して学ぶこと
ができる学校にする。」ことを念頭に置き、唯一無二の誇り高き学校とすべく
「志を高める教育」を実践する。
ア 「志」を自らの夢や目標に向かって努力する気持ちととらえ、様々な教育活
動に関連付けて生徒の育成に取り組む。
イ 中高一貫教育の特性を踏まえ、地域の要請に応える有為な人材育成のため
に、中・高の教職員が一致協力して、唯一無二の誇り高き学校づくりを行う。
ウ 生徒一人一人の特徴を生かし、潜在的な力を引き出すように大切に育てる。
エ 先人に学び、社会奉仕と利他の精神を持つ生徒を育成する。
2.学校運営計画
ア 人権教育の推進
・管理職及び人権・同和教育担当者を中心とした校内推進体制の充実を図る。
・人権教育に係るカリキュラムの充実を図る。
・生徒と教職員、生徒同士の信頼関係の構築に努める。
イ 学力の保障
・授業を中心とした効率的な対面指導とICT機器を利活用した家庭学習により、新
型コロナウイルス感染症の拡大防止のための取組による影響を最小限にする。
・新学習指導要領を踏まえた教材研究を行い、授業方法の工夫・改善に取り組む。
・生徒一人ひとりが達成感を感じられる指導を行い、適切に評価する。
ウ 生徒指導の充実
・基本的生活習慣を身に付けさせ、ルールを守り主体的に行動できる生徒を育て
る。
・挨拶の励行に努め、生徒会と連携して鳥栖高・香楠中の生徒であるというプラ
イドを持たせる。
・教職員間の情報共有と家庭との連携を密にし、問題行動やいじめの早期発見・
早期解決に努める。
・道徳心を高め、よき社会人としての資質を育成する。
・交通安全の意識を高め、交通事故防止に努める。
エ 進路指導の充実
・「キャリアデザイン」を通じて自分自身の強みや適性を見出させ、人生観・職業
観の基礎を形成し、進路意識を涵養する。
・個人面談等で、生徒一人ひとりの学習状況を把握し、学習計画や学習方法を提案
して進路希望を実現するための道筋を示す。
・生徒・保護者の進路希望を踏まえ、適切な情報を提供して、家庭とともに進路希
望の実現を目指す。
オ 保健指導の充実
・心と体を一体としてとらえ、心身の健康の保持増進と体力の向上を目指す。
・感染症の予防及び安全で衛生的な校内環境づくりに努める。
・生徒の環境美化への意識を高め、日常の清掃活動で実践させる。
カ 教育相談・特別支援教育の推進
・生徒や保護者が悩みを相談しやすい雰囲気づくりを進め、スクールカウンセラー
と共に外部の専門機関との連携を推進する。
・特別な支援が必要な生徒の把握に努め、必要な支援及び合理的配慮を提供できる
ように、職員の研修を行う。
キ 読書指導の推進
・生徒図書委員会と連携して本に親しませ、読書を通じた自己啓発を促す。
ク 保護者、地域社会との連携
・学校HP、スクールニュース等を利用して情報発信に努め、保護者や地域社会と
の連携を密にする。
ケ ICT利活用教育の推進
・電子黒板や学習用PC等のICT機器を活用した指導方法の工夫・改善に取り組
み、学校内外での学習指導を充実させる。
コ 学校における働き方改革の推進
・各種教育活動の時間を勤務時間に合わせて設定する。
・組織的に業務の見直しや効率化に努める。
・補習や部活動においても時間外の自発的勤務の縮減に努める。