令和5年度学校評価結果
入力日
2023年12月8日
内容
佐賀市立東与賀中学校 1 前年度評価結果の概要 一部未達成の項目はあるが、全領域で概ね高い値で達成されており、全職員で取り組んでいる教育活動の成果が現れている。生徒や保護者の満足度も高く、安心して過ごせる学校づくりが進められている。
業務の精選をし、時間に関する意識の更なる向上を促しつつ、見通しをもって仕事を進めながらバランスの取れた勤務の推進を図る。2 学校教育目標 「凜」とした元気・感動・温もりのある学校 ~ 夢実現に挑戦し努力する生徒の育成 ~ 3 本年度の重点目標 ①
『学び合い』手法を柱とした、確かな学力の育成
②
「考え、議論する」ことにより生徒の道徳性を育む取組
③
豊かな心の育成
(1)共通評価項目
評価項目
●学力の向上
[取組内容]
●「分かる授業」を目指した、指導方法・評価方法の工夫改善の推進
■ 成果指標(数値目標)
○ 先生は、私たちが分かりやすい授業を目指して工夫していると思う生徒80%以上 ○ 学校は、生徒が分かりやすい授業をめざし、学習内容や指導方法を工夫していると思う保護者80%以上 ■ 具体的取組
◦ 校内研究において『学び合い』の研修と実践 ◦ 教科・領域の授業改善、指導力向上を目指した外部講師招聘等を織り込んだ校内研究会の定期開催 ◦ 一人一回以上の授業公開 ■ 評価 達成度 進捗状況と見通し 中間評価 A ・「私は、「分かる授業」を目指して、指導方法、評価方法を工夫し、実践している」教員の割合:100%(9月)。教科の見方考え方を活かし、それぞれが創意工夫をしながら対話的な授業作りに取り組んでいる。視点を絞り一人1公開授業を継続し方向性を共有しながら指導方法の工夫改善を進めていくことが今後の課題である。 最終評価 B ○【達成】先生は、私たちが分かりやすい授業を目指して工夫していると思う生徒91.6%
○【未達成】学校は、生徒が分かりやすい授業をめざしていると思う保護者74.8%
・『学び合い』を柱とした授業に対して、生徒はほぼ肯定的であり、授業でわかったという実感をもてたと言える。学校関係者評価 B ・分かりやすい授業を目指して工夫していると思う生徒が90%を超えていることから、評価としては「A」でもよい。
・『学び合い』による教育効果を子どもたちが実感し始めていることも、学力向上につながると思う。学校や子どもたちの今後の学力向上を期待している。評価項目
●心の教育
[取組内容①]
●児童生徒が、自他の生命を尊重する心、他者への思いやりや社会性、倫理観や正義感、感動する心など、豊かな心を身に付ける教育活動
■ 成果指標数値目標
〇 道徳の授業で自分のことや友だち、家族のことをじっくり考えることができていると思う生徒80%以上
〇 道徳の授業や学校行事、立志式などを通して、心を育てる教育を行っていると思う保護者80%以上
■ 具体的取組
◦ 話し合う時間の設定
◦ 教員の指導力向上を図る、全学級での道徳授業実践の相互参観
◦ PTAや東与賀まちづくり協議会と連携した心を育てる活動の実施
■
評価
達成度 進捗状況と見通し 中間評価 B ・「私は、道徳の研究授業(授業参観を含む)を実施(協力)し、道徳の指導力を充実・向上させている。」教員の割合:80%(9月)。
・道徳では学年でローテーションで授業を行い、話し合う時間を設定することを共通理解した。総合的な学習では、各専門の指導者やまちづくり協議会と連携し心を育てる活動に取り組んでいる。最終評価 A
○【達成】道徳の授業でじっくり考えることができていると思う生徒93.7.0%
○【達成】道徳の授業などを通して、心を育てる教育を行っていると思う保護者89.6%
・生徒の実態に応じて題材を選び各学年で協働して実践に臨んだ。各方面の協力を仰ぎながら、学びを生活に活かす指導を今後も継続する。学校関係者評価 A
・道徳の授業や学校生活の中で、生徒が互いに認め合う風土や、社会性、倫理観や正義感、感動する心など豊かな心を身に付ける教育活動がなされている。
・今後、小中連携で取り組んだり、地域の力をかりたりしながら、さらに推進してほしい。【取組内容②】
●いじめの早期発見、早期対応体制の充実
■
成果指標(数値目標)
〇 私はいじめゼロをめざした取組を行っていると思う生徒100%
〇 学校は、いじめをなくし命を大切にする取組を行っていると思う保護者80%以上
〇 いじめの未然防止、早期発見・早期対応に向けた取組を行っていると思う教員100%
■ 具体的取組
◦ 毎月の「いじめ◦命を考える日」の取組と生活アンケートの実施
◦ 各種調査等によるきめ細かな生徒の実態把握
・ 学年⇔生徒指導部の連携した組織的対応と、早急な対応による事案の解決
■
評価
達成度 進捗状況と見通し 中間評価 A ・「いじめの未然防止、早期発見・早期対応に向けた取組を行っていると思う」教員の割合:100%(9月)。アンケートを活用し、早期発見、対応に努めている。常にアンテナをはり、生徒の様子を見守り組織的に細やかな指導を行っている。一方で時間を要しており、個々の職員の資質・能力を向上させ、短時間での組織的な指導ができるようにする必要がある。 最終評価 B ○【未達成】私はいじめゼロをめざした取組を行っていると思う生徒93.2%
○【達成】学校は、いじめをなくし命を大切にする取組を行っていると思う保護者89.6%
○【達成】いじめの未然防止、早期発見・早期対応に向けた取組を行っていると思う教員100%
・今行っている取組を継続しつつ、開発的生徒指導を学校全体で意識し、今年度未達成だった項目で来年度100%に到達できるようにする。学校関係者評価 B ・子ども同士のトラブルは起きているものの、当人同士で解決したり、長期化せずに解決したりしていることがとてもよい。一つ目の未達成の部分は、目標が100%と高い目標であったことから、93.2%という結果は決して悪いことではなく、むしろよいことである。 取組内容③
◎児童生徒が夢や目標を持ち、その実現に向けて意欲的に取り組もうとするための教育活動。
■ 成果指標(数値目標) ● 「先生はあなたのよいところを認めてくれていると思う」と回答した児童生徒80%以上 ● 「将来の夢や目標を持っている」について肯定的な回答をした児童生徒80%以上 ◎ 自分の子どもは、将来の夢や目標をもっていると思う保護者80%以上 ■
具体的取組
・全職員による開発的生徒指導の実践(生徒の出番と承認の場面の設定など)
・「特別な教科道徳」、「社会人に学ぶ」、「職場体験」、「先輩に学ぶ」の実施による、実社会に即した話を聞いたり、体験活動をしたりする機会の設定■
評価
達成度 進捗状況と見通し 中間評価 B ・行事等を利用して出番・役割・承認の場を設定し、生徒の活動場面を多くつくることで、生徒たちが達成感を感じ、自己肯定感を高めていける道筋を教師が仕組んでいる。
・『学び合い』の考え方を通して、授業や行事など子どもたちに軸をおいて学校づくりをしている。常に子どもたちに語ることで、生徒自身(特に3年生)が主体的に取り組んでいる。
・学活や朝・帰りの会、掃除の集会等で卒業後の進路や夢などについて話題にし、主体的な活動を促している。最終評価 B ●【達成】先生はあなたのよいところを認めてくれていると思う」と回答した児童生徒86.9 %
●◎【未達成】私は、毎日の生活で自分の夢や目標をもち、行動することができていると思う生徒77.9%
◎【達成】自分の子どもは、将来の夢や目標をもっていると思う保護者87.4%
・地域人材や卒業生等の積極的な活用を進め実態に合ったキャリア教育を展開した,。学校関係者評価 B ・開発的生徒指導、生徒の活動場面を多くつくることで、生徒たちが達成感を感じ、自己肯定感を高めていける道筋を仕組んだ取組が非常によい。継続した取組をお願いしたい。
・『学び合い』の授業や学校行事などにおいて、生徒が主体的に活動する様子が見られる。
・職場体験や環境学習などで地域の人材を活用し、地域へもっと出てきてほしい。評価項目
●健康・体つくり
取組内容①
❷「望ましい生活習慣の形成」
❸「望ましい食習慣と食の自己管理能力の育成」
❹「安全に関する資質・能力の育成」■ 成果指標(数値目標
〇 学校は、望ましい生活習慣を身につけさせるための指導を適切に行っていると思う保護者80%以上 〇 「健康に良い食事をしている」児童生徒80%以上 〇 児童生徒の交通事故を0(ゼロ)にする ■ 具体的取組
・保健便り等を通した、朝食喫食率の向上、早寝早起きの意義の理解と啓発
・朝食をとらずに登校する生徒の保護者への連絡、保護者面談での協力要請
・PTAの委員会活動との協同
・毎月1回の安全点検実施
・職員・生徒の危機管理意識の向上のための避難訓練(年2回)の実施
・健康増進と体力向上を目指した適度な運動の奨励■ 評価
達成度 進捗状況と見通し 中間評価 A ・生徒にとって望ましい生活習慣を身につけさせるために、できるだけ臨場指導を心がけている職員が多い。朝食を含めた生活習慣について、保護者やPTAとの連携をより活発にし習慣づけを行っていく必要がある。
・「安全に関する資質・能力の育成」は優先事項として継続して取り組みを進めていく。生徒の行動面には十分に反映されていない面も見受けられるので引き続き、指導を進め意識を高めていく。
・「授業や学級活動の指導などを通じて、生徒が安心して、安全に生活できる環境の維持、向上を行っている。」教員の割合:94.7%,、安全安心な学校生活が送れるように職員の啓発活動を更に進めていく。最終評価 A ❷【達成】学校は、望ましい食習慣や生活習慣を身につけさせるための指導を適切に行っていると思う保護者80 .7 %
❸【達成】私は、健康に良い食事をしていると答えた生徒89.5%
❹【未達成】児童生徒の交通事故 1件
○【達成】私は、避難訓練で避難した通り道と取るべき行動を覚えていると答えた生徒95.6%
○【達成】学校は、授業や学級活動の指導・避難訓練などを通じて、学校生活の安心・安全に関する適切な指導を行っていると答えた保護者100%
・朝食は家庭の協力が不可欠なため、保健便り等で家庭への啓発を行っていく。掲示物、食育放送は継続実施中。学校関係者評価 A ・基本的生活習慣が出来ている家庭とそうでない家庭との差が大きい。家庭環境に起因する場合が多いので、親を孤立させないように民生委員やPTA、地域全体でのフォローが求められる。 評価項目
●業務改善・教職員の働き方改革の推進
取組内容① ●業務効率化の推進と時間外勤務時間の削減
■ 成果指標(数値目標) ● 教育委員会規則に掲げる時間外在校等時間の上限の遵守する。
■ 具体的取組
◦ 現状把握と対策の検討、働き方改革の周知のための健康管理委員会の複数回実施 ◦ 定時退勤日の設定、実施 ◦ 週二回の部活動休業日の設定、実施 ◦ サーバーを活用した電子媒体での事務処理の実施 ■ 評価 達成度 進捗状況と見通し 中間評価 C ・4~9月超過勤務45時間未満、66%、45時間以上~80時間未満、32.6%、80時間以上、1.3%。
・職員数の未配置による業務の割り当て増加に伴い、意識しつつも全教職員の超過勤務時間年360時間未満達成は厳しい。また、コロナ禍以前の教育活動にもどりつつあり、計画の再検討、改善などに費やす時間も超過勤務の原因の一つと考えられることから、業務内容の精選と運営面の組織強化を図る。最終評価 B ●4~12月時間外勤務45時間未満:67.7%。4~12月時間外勤務45時間以上~80時間未満:30.6%。4~12月時間外勤務80時間以上:1.3%。
・部活動の休養日の週2日以上の設定は100%。
・職員会議の協議内容を精選し、ペーパーレスにして終了時間を意識した業務改善を行った。しかし、学校外の部活動等の役職や業務について、時間外や休日も求められることがあり、職員の負担感が見られる。学校関係者評価 B ・時間外の対応や不登校生徒の家庭訪問、欠席者への電話連絡など、授業以外の多くの業務を並行して行うのは本当に大変だと感じる。
・時間外勤務縮減は学校として継続して取り組んでいただきたい。
・部活動の地域移行及び部活動指導者の制度については、保護者への理解を求めながら推進していただきたい。(2)本年度重点的に取り組む独自評価項目
重点取組
評価項目1
○持続可能な開発目標を達成するための取組
■ 重点取組内容 ○ 持続可能な開発目標を意識した教育活動の研究
■ 成果指標(数値目標
〇 SDGsの視点の生かした各教科での授業実践
〇 佐賀大学との連携、年2回の研修と年1回の大学生によるワークショップの開催
■ 具体的取組
〇 「持続可能な開発目標(SDGs)」の目標4及び本校区の地理的特徴に関連する目標14の理念を踏まえた、教育活動の全教科・領域での展開・実施 ■ 評価 達成度 進捗状況と見通し 中間評価 A ・大学から講師を招聘し研修会(8月)を実施した。12月に大学と連携したワークショップを計画している。・SDGsの視点を反映した各教科の年間計画を作成し、教科ごとにSDGsに関連する授業実践と研究会を計画している。 最終評価 A ・SGDsワークショップ実施など大学との連携を深めSDGsの視点を反映した各教科の授業実践をすすめた。
・生徒会活動でSDGsを視点とした活動を各専門部ごとに計画し、日々の活動において実践した。学校関係者評価 A ・大学との連携や生徒会の主体的な活動など独自の取組で子どもたちの意識を高めてもらっている。今後も継続していただきたい。 評価項目2
○魅力ある学校づくり
■
重点取組内容
〇
行きたい学校、行かせたい学校づくり ■ 成果指標(数値目標)
〇 東与賀中学校へ入学してよかったと思う生徒80%以上
〇 東与賀中学校へ自分の子どもを通学させて良かったと思う保護者80%以上
■ 具体的取組 ◦ 上記全ての取組(再掲)
■
評価
達成度 進捗状況と見通し 中間評価 B ・教職員の意識高揚に努め、地域や保護者の要望に細やかに対応し、現状に甘んじることなく、成果指標達成に向けて、具体的取組を継続して行っていく。 最終評価 A ○【達成】東与賀中学校へ入学してよかったと思う生徒93.7%
○【達成】東与賀中学校へ自分の子どもを通学させて良かったと思う保護者90.4%学校関係者評価 A ・数年前までは、不登校生徒が大変多かったが、現在はかなり少なくなっている。子どもたちが自分の居場所があり、安心し過ごすことができる学校になっていると感じる。 評価項目3
○特別支援教育の充実
■ 重点取組内容
〇
教員の専門性と意識の向上 ■
成果指標(数値目標)
〇
特別支援に関する専門性が向上したと思う教員80%以上 ■ 具体的取組
◦ 特別支援に関する研修会の一回以上実施及び定例会議・研修時のプチ研の実施
◦ ケース会議の開催、情報共有
■
評価
達成度 進捗状況と見通し 中間評価 A ・「専門性が向上したと思う」教員の割合:57.8%(9月)。支援体制の整備(時間割、教科書採択、巡回相談、専門家派遣)を継続して行い、授業の工夫やスキルアップを目指していく。 最終評価 B ○【未達成】特別支援に関する専門性が向上したと思う教員66.7%で昨年度を下回った。長期休業等を利用したの研修でスキルアップを行う必要があると考える。
・巡回相談の支援法助言を職員が共通理解する場を設け、授業中の個別支援に生かせるようにした。学校関係者評価 B ・特別支援学級在籍の子どもたちが、『学び合い』の授業に参加し、他の生徒と共に学び、互いに認め合っている雰囲気がとてもよいと感じる。今後、さらに推進していただきたい。 5 総合評価・次年度への展望 総合評価A…未達成の項目はあるが、『学び合い』と開発的生徒指導による教育活動の成果が定着しており、より多くの生徒が安心して過ごすことができる学校になりつつある。
・『学び合い』、開発的生徒指導により、生徒が自発的に取り組む場を仕組むことで主体性を伸ばしてきた。わからないことは、はずかしいことではない。それを乗り越えることが大事。よって、社会の中でわからないと言えること、尋ねることができること、言いたいことが言えること、今後もこのような力を身につけさせることが大事と考える。
・学校の中だけでなく、地域で子どもの活躍の場を増やし、地域の人が子どもの活躍を承認することで、子どもはもっとよく育つ。持続可能な学校、持続可能な地域を目指していきたい。それを実現させる1つの手段として、コミュニティ・スクールもある。
・業務改善・教職員の働き方改革の推進については、時間を意識し計画的に業務に取り組む姿勢はあるが、実際の業務量が多く、人手も不足しているため、時間外勤務の縮減は難しかった。時間や業務内容について、子どもを中心に据えた上での精選を行う。閲覧数
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