令和4年度学校評価結果
入力日
2022年5月19日
内容
佐賀市立東与賀中学校 1 前年度評価結果の概要 一部未達成の項目はあるが、全職員でねばり強く取り組んでいる教育活動の成果が現れつつあり、生徒や保護者が安心して過ごすことができる学校づくりが進められている。
業務改善や、時間に関する意識の向上を促すことで見通しをもって仕事を進め、バランスの取れた勤務の推進を図る。2 学校教育目標 「凜」とした元気・感動・温もりのある学校 ~ 夢実現に挑戦し努力する生徒の育成 ~ 3 本年度の重点目標 ①
『学び合い』手法を柱とした、確かな学力の育成
②
「考え、議論する」ことにより生徒の道徳性を育む取組
③
豊かな心の育成
(1)共通評価項目
評価項目
●学力の向上
[取組内容①]
●全職員による共通理解と共通実践
■ 成果指標(数値目標)
● 学力向上対策評価シートに示したマイプランの成果指標を達成した教師80%以上
○ 自主学習ノートを毎日出すなど計画的に学習に取り組んでいると思う生徒80%以上
○ 学校設定の家庭学習時間を達成していると思う生徒80%以上
○ 自分の子どもは、自主学習ノートを毎日出すなど家庭で計画的に学習に取り組んでいると思う保護者70%以上
■ 具体的取組
◦ 教職員間のマイプランの共有、校内研修等による取組の促進
◦ 生徒会活動での自主点検、教職員の随時指導の継続
◦ 日々の学習時間の記録、学習時間年2回アンケート調査の実施
■ 評価 達成度 進捗状況と見通し 中間評価 C ・学力向上対策評価シートの中間評価では、マイプランの取組ができている、または、わかりやすい授業ができていると回答した教職員が80%(9月)であった。
・「私は、毎日の学習習慣を定着させるため家庭学習の重要性を指導している」教員の割合:90.5%(9月)
・1学期実施した家庭学習時間調査では、達成生徒の割合が1年55..3%、2年58.2%、3年55.8%であった。家庭学習習慣の定着は個人差が大きく目標の80%以上には届かなかったので、今後は家庭学習の課題内容、ワークーシートなどの工夫や改善が急務である。最終評価 B ○【達成】学力向上対策評価シートに示したマイプランの成果指標を達成した教師 80%
○【ほぼ達成】自主学習ノートを毎日出すなど計画的に学習に取り組んでいると思う生徒 79.9%
●【未達成】学校設定の家庭学習時間を達成していると思う生徒79%(学校設定の家庭学習時間を達成生徒:1年70%、2年82%、3年85%【11月11~17日】)
●【未達成】自分の子どもは自主学習ノートを毎日出すなど家庭で計画的に学習に取り組んでいると思う保護者62.0%
・達成と未達の二極化の打開が今後の課題である。学校関係者評価 B ・先生方は授業を工夫しており、授業は分かりやすいと答えた生徒の割合が多い一方で、自宅での学習習慣が定着しておらず、目標とする家庭学習時間を達成できた生徒とそうでない生徒が二極化している。それぞれの事情があるとは思うが、PTAと連携し保護者への働きかけ継続していく必要を感じる。
・先生方や学校は本当によく頑張っていると感じている。[取組内容②]
○「分かる授業」を目指した、指導方法・評価方法の工夫改善の推進
■ 成果指標(数値目標)
○ 先生は、私たちが分かりやすい授業を目指して工夫していると思う生徒80%以上
○ 学校は、生徒が分かりやすい授業をめざし、学習内容や指導方法を工夫していると思う保護者80%以上
■ 具体的取組
◦ 教科・領域の授業改善、指導力向上を目指した外部講師招聘等を織り込んだ校内研究会の定期開催
◦ 一人一回以上の授業公開
■
評価
達成度 進捗状況と見通し 中間評価 A ・「私は、「分かる授業」を目指して、指導方法、評価方法を工夫し、実践している」教員の割合:100%(9月)。教科の見方考え方を活かし、それぞれが創意工夫をしながら対話的な授業作りに取り組んでいる。視点を絞り一人1公開授業を継続し方向性を共有しながら指導方法の工夫改善を進めていくことが今後の課題である。 最終評価 A ○【達成】先生は、私たちが分かりやすい授業を目指して工夫していると思う生徒96.1%
○【達成】学校は、生徒が分かりやすい授業をめざしていると思う保護者80.6%
・学び合いを柱とした授業改善が生徒・保護者に認知され、定着が図られている。学校関係者評価 A ・子どもたち同士で教え合う「学び合い」はとても良いと思う。東与賀の子どもたちに合っている 評価項目
●心の教育
[取組内容①]
●児童生徒が、自他の生命を尊重する心、他者への思いやりや社会性、倫理観や正義感、感動する心など、豊かな心を身に付ける教育活動
■ 成果指標数値目標
〇 道徳の授業で自分のことや友だち、家族のことをじっくり考えることができていると思う生徒80%以上
〇 道徳の授業や「夢プラン講演会」、立志式などを通して、心を育てる教育を行っていると思う保護者80%以上
■ 具体的取組
◦ 話し合う時間の設定
◦ 教員の指導力向上を図る、全学級での道徳授業実践の相互参観
◦ PTAや東与賀まちづくり協議会と連携した心を育てる活動の実施
■
評価
達成度 進捗状況と見通し 中間評価 B ・「私は、道徳の研究授業(授業参観を含む)を実施(協力)し、道徳の指導力を充実・向上させている。」教員の割合:80%(9月)。
・道徳では学年でローテーションで授業を行い、話し合う時間を設定することを共通理解した。総合的な学習では、各専門の指導者やまちづくり協議会と連携し心を育てる活動に取り組んでいる。最終評価 A ○【達成】道徳の授業でじっくり考えることができていると思う生徒95.0%
○【達成】道徳の授業などを通して、心を育てる教育を行っていると思う保護者90.7%
・生徒の実態に応じて題材を選び各学年で協働して実践に臨んだ。各方面の協力を仰ぎながら、学びを生活に活かす指導を今後も継続する。学校関係者評価 A ・子どもが落ち着いており、学校内でも地域においても穏やかな雰囲気を感じられる。コロナも明けると思うので地域との関わりも増えていくだろうと期待している。 【取組内容②】
●いじめの早期発見、早期対応体制の充実
■
成果指標(数値目標)
〇 私はいじめゼロをめざした取組を行っていると思う生徒100%
〇 学校は、いじめをなくし命を大切にする取組を行っていると思う保護者80%以上
〇 いじめの未然防止、早期発見・早期対応に向けた取組を行っていると思う教員100%
■ 具体的取組
◦ 毎月の「いじめ◦命を考える日」の取組と生活アンケートの実施
◦ 各種調査等によるきめ細かな生徒の実態把握
・ 学年⇔生徒指導部の連携した組織的対応と、早急な対応による事案の解決
■
評価
達成度 進捗状況と見通し 中間評価 A ・「いじめの未然防止、早期発見・早期対応に向けた取組を行っていると思う」教員の割合:100%(9月)。アンケートを活用し、早期発見、対応に努めている。常にアンテナをはり、生徒の様子を見守り組織的に細やかな指導を行っている。一方で時間を要しており、個々の職員の資質・能力を向上させ、短時間での組織的な指導ができるようにする必要がある。 最終評価 B ・「いじめの未然防止、早期発見・早期対応に向けた取組を行っていると思う」教員の割合:100%(9月)。アンケートを活用し、早期発見、対応に努めている。常にアンテナをはり、生徒の様子を見守り組織的に細やかな指導を行っている。一方で時間を要しており、個々の職員の資質・能力を向上させ、短時間での組織的な指導ができるようにする必要がある。 学校関係者評価 A ・子どもたちは落ち着いた生活ぶりだが、観察を怠らないで小さな変化を捉え、早期の発見、迅速な対応と、現実的で継続した取組を自信を持って進めてほしい。 取組内容③
◎夢や目標をもち、主体的に行動しようとする自覚の育成
■ 成果指標(数値目標) 〇
私は、毎日の生活で自分の夢や目標をもち、行動することができていると思う生徒80%以上 〇
自分の子どもは、将来の夢や目標をもっていると思う保護者80%以上 ■
具体的取組
◦
「特別な教科道徳」、「社会人に学ぶ」、「職場体験」、「先輩に学ぶ」の実施による、実社会に即した話を聞いたり、体験活動をしたりする機会の設定 ■
評価
達成度 進捗状況と見通し 中間評価 B ・「私は、夢や目標をもち、主体的に行動することができる生徒の育成を行っている。」教員の割合:100%(9月)。ソーシャルスキルトレーニング等を通して日常的に生徒に投げかけ、実生活に近い場面を設定し主体的に考えるように促している。行動面での反映は不十分なので、自覚を促す指導を進めていく。 最終評価 A ○【達成】私は、毎日の生活で自分の夢や目標をもち、行動することができていると思う生徒82.7%
○【達成】自分の子どもは、将来の夢や目標をもっていると思う保護者93.8%以上
・地域人材や卒業生等の積極的な活用を進め実態に合ったキャリア教育を展開した,。学校関係者評価 A ・継続した取組をお願いしたい。職場体験や環境学習などで地域の人材を活用し、地域へもっと出てきてほしい。 評価項目
●健康・体つくり
取組内容①
❷「望ましい生活習慣の形成」
❸「望ましい食習慣と食の自己管理能力の育成」
❹「安全に関する資質・能力の育成」■ 成果指標(数値目標
〇 私は、朝食をとって登校していると答えた生徒80%以上
〇 学校は、望ましい食習慣や生活習慣を身につけさせるための指導を適切に行っていると思う保護者80%以上
〇 避難訓練で避難した通り道と取るべき行動を覚えていると答えた生徒80%以上
〇 学校は、授業や学級活動の指導・避難訓練などを通じて、学校生活の安心・安全に関する適切な指導を行っていると答えた保護者80%以上
■ 具体的取組
◦ 保健便り等を通した、朝食喫食率の向上、早寝早起きの意義の理解と啓発
◦ 朝食をとらずに登校する生徒の保護者への連絡、保護者面談での協力要請
・ PTAの委員会活動との協同
◦ 毎月1回の安全点検実施
◦ 職員・生徒の危機管理意識の向上のための避難訓練(年2回)の実施
◦ 健康増進と体力向上を目指した適度な運動の奨励
■ 評価
達成度 進捗状況と見通し 中間評価 A ・「私は、授業や学級活動の指導などを通じて、生徒が安心して、安全に生活できる環境の維持、向上を行っている。」教員の割合:100%(9月)
・生徒にとって望ましい生活習慣を身につけさせるために、できるだけ臨場指導を心がけている職員が多い。朝食を含めた生活習慣について、保護者やPTAとの連携をより活発にし習慣づけを行っていく必要がある。
・コロナウイルス感染症予防対策の様々な制約がある中ではあるが「安全に関する資質・能力の育成」は優先事項として継続して取り組みを進めていく。生徒の行動面には十分に反映されていない面も見受けられるので引き続き、指導を進め意識を高めていく。最終評価 A ○【達成】私は、朝食をとって登校していると答えた生徒92.2%
○【達成】学校は、望ましい食習慣や生活習慣を身につけさせるための指導を適切に行っていると思う保護者81.4%
○【達成】私は、避難訓練で避難した通り道と取るべき行動を覚えていると答えた生徒95.0%
○【達成】学校は、授業や学級活動の指導・避難訓練などを通じて、学校生活の安心・安全に関する適切な指導を行っていると答えた保護者93.8%
・朝食は家庭の協力が不可欠で、生活習慣に関して家庭への啓発を行っていく。食育放送は継続実施中。学校関係者評価 A ・基本的生活習慣が出来ている家庭とそうでない家庭との差が大きい。家庭環境に起因する場合が多いので、親を孤立させないように民生委員やPTA、地域全体でのフォローが求められる。 評価項目
●業務改善・教職員の働き方改革の推進
取組内容① ●業務効率化の推進と時間外勤務時間の削減
■ 成果指標(数値目標) ● 教育委員会規則に掲げる時間外在校等時間の上限の遵守
■ 具体的取組
◦ 現状把握と対策の検討、働き方改革の周知のための健康管理委員会の複数回実施 ◦ 定時退勤日の設定、実施 ◦ 週二回の部活動休業日の設定、実施 ◦ サーバーを活用した電子媒体での事務処理の実施 ■ 評価 達成度 進捗状況と見通し 中間評価 C ・4~7月超過勤務45時間未満、60.2%。4~7月超過勤務45時間以上~80時間未満、37.9%。4~7月超過勤務80時間以上、1.9%。
・職員減、学級生徒数増による業務の割り当て増加に伴い、意識しつつも全教職員の超過勤務時間年360時間未満達成は厳しい。自己申告した退勤時刻に向け業務を計画的に進めていく意識を高めていく。最終評価 B ○【達成】4~12月時間外勤務時間の平均:35時間31分。4~12月時間外勤務45時間未満:68.9%。4~12月時間外勤務45時間以上~80時間未満:28.9%。4~12月時間外勤務80時間以上:2.2%。
・部活動の休養日の週2日以上の設定は100%。
・時間を意識し職務改善を行う姿勢は定着したが学校外の役職と業務の繁忙期が重なることは課題である。学校関係者評価 B ・時間外の対応や不登校生徒の家庭訪問、リモート授業など多くの業務を並行して行うのは本当に大変だと感じるので、少しでも楽をしていただきたいと思う。
・時間外勤務縮減は学校として継続して取り組んでいただきたい。(2)本年度重点的に取り組む独自評価項目
重点取組
評価項目1
○持続可能な開発目標を達成するための取組
■ 重点取組内容 ○ 持続可能な開発目標を意識した教育活動の研究
■ 成果指標(数値目標
〇 SDGsの視点の生かした各教科での授業実践
〇 佐賀大学との連携、年2回の研修と年1回の大学生によるワークショップの開催
■ 具体的取組
〇 「持続可能な開発目標(SDGs)」の目標4及び本校区の地理的特徴に関連する目標14の理念を踏まえた、教育活動の全教科・領域での展開・実施 ■ 評価 達成度 進捗状況と見通し 中間評価 A ・大学から講師を招聘し研修会(8月)を実施した。12月に大学と連携したワークショップを計画している。・SDGsの視点を反映した各教科の年間計画を作成し、年間4回の授業実践と研究会を計画し、成果を取りまとめている。 最終評価 A ・SGDsワークショップ実施など大学との連携を深めSDGsの視点を反映した各教科の授業実践をすすめた。
・生徒会活動でSDGsを視点とした活動を各専門部ごとに計画し、日々の活動において実践した。学校関係者評価 A ・大学との連携や生徒会の主体的な活動など独自の取組で子どもたちの意識を高めてもらっている。今後も継続していただきたい。 評価項目2
○魅力ある学校づくり
■
重点取組内容
〇
行きたい学校、行かせたい学校づくり ■ 成果指標(数値目標)
〇 東与賀中学校へ入学してよかったと思う生徒80%以上
〇 東与賀中学校へ自分の子どもを通学させて良かったと思う保護者80%以上
■ 具体的取組 ◦ 上記全ての取組(再掲)
■
評価
達成度 進捗状況と見通し 中間評価 B ・教職員の意識高揚に努め、地域や保護者の要望に細やかに対応し、現状に甘んじることなく、成果指標達成に向けて、具体的取組を継続して行っていく。 最終評価 A ○【達成】東与賀中学校へ入学してよかったと思う生徒95.5%
○【達成】東与賀中学校へ自分の子どもを通学させて良かったと思う保護者89.1%学校関係者評価 A ・穏やかな落ち着いた雰囲気を感じる。生徒、保護者、職員の三者が「この学校で良かった」と思える学校づくりがなされていると思う。 評価項目3
○特別支援教育の充実
■ 重点取組内容
〇
教員の専門性と意識の向上 ■
成果指標(数値目標)
〇
特別支援に関する専門性が向上したと思う教員80%以上 ■ 具体的取組
◦ 特別支援に関する研修会の一回以上実施及び定例会議・研修時のプチ研の実施
◦ ケース会議の開催、情報共有
■
評価
達成度 進捗状況と見通し 中間評価 A ・「専門性が向上したと思う」教員の割合:90.5%(9月)。体制の整備(時間割、教科書採択、巡回相談、専門家派遣)を継続して行い、スキルアップと底上げを目指していく。 最終評価 A ○【達成】特別支援に関する専門性が向上したと思う教員86.7%・長期休業中の研修でスキルアップを行った。
・巡回相談で支援法助言を職員へ共通理解を行うなどの取組を行った。学校関係者評価 A ・外部から講師を呼んで研修を行うなど、職員の意識や専門性を高める取組をこれまでと同様に今後も継続していただきたい。 5 総合評価・次年度への展望 総合評価A…未達成の項目はあるが、数値は高止まりで教育活動の成果が定着しており、取組が認知され生徒や保護者が安心して過ごすことができる学校づくりが進められている。
・学力向上については、『学び合い』手法を中心に据えた、生徒が自主性を発揮し対話を促す授業づくりを展開しており、生徒アンケートの結果からも浸透の度合いが伺える。その一方で、家庭学習は課題であり、授業内容と連動した予習中心の宿題への転換など、授業づくりそのものを含めて見直しを進め、課題を工夫しながら学習習慣の定着と学習意欲の向上を図っていく。
・心の教育については、いじめゼロを目指し毎月の生活アンケートを学年生徒指導担当、生徒指導主事を中心として教員間で連携し対応したことで、保護者へ学校がいじめをなくし命を大切にする取り組みを行っているという高い数値につながっている。いじめやトラブルの場所がSNSに移行してきているので、いじめゼロをめざした取り組みを啓発していきつつ、生徒、教員、保護者で協力をしながら生活しやすい環境を構築していく。
・業務改善・教職員の働き方改革の推進については、時間を意識し計画的に業務に取り組む姿勢が定着しつつあり、勤務時間にも反映されている。人手不足で個人の業務量が増加しており、これからは業務や学校の取組の更なる精選を行い、過度な負担が偏らない組織作りを推進していく。
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