校内研究

研究主題】

  読解力の向上をめざす国語科学習指導の研究

   ~「読みの観点・学習用語」の習得と活用を通して~

 

 

【主題設定の理由】

 一つの教材文の学習を終えた子どもたちが、次に新たな教材文に出会ったとき、これまで学んできた読み取り方を駆使できてこそ、「読みの力」を獲得したといえる。ある教材の人物の気持ちを想像できたとしても、新たに出会う教材を自力で読むことができる指導がなされなければ、活用できる「読みの力」が習得されたとはいえない。私たち教師は、教材を教えるのではなく、教材で教えなくてはならない。あらゆる学習場面において出会う文章を、自ら読み進める力こそ、国語教育で育む「言葉の力」といえる。けれども、これまでの国語科の指導では、各学年で同じような方法や形態、内容で指導が行われ、子どもたちにどんな力がついて、どのようなことができるようになったかが確認されないままできた。そういった反省を踏まえて、これからの国語科の授業では、「読み方の技能」を身につけさせるべき系統的、重点的な指導が行われなければならない。そういった読解指導を繰り返しながら行い、「読みの力」の定着を図ることが求められている。

 本校は、昨年度より国語科における「読むこと」の領域を中心に研究を進めてきた。各学年に応じた「学習用語」を習得し活用させ、児童一人ひとりに確かな読みの力をつけさせることが重要だと考え取り組んできた。その結果、児童が「学習用語」を意識しながら読み取ろうとする姿勢が見え始めた。また、CRT学力検査の結果からも,「読むこと」の正答率(全国比)が、一昨年より高くなった学年が複数みられた。一方、課題として「長文を読み通すことに抵抗がみられる。」「文章の大意を読み取れていない。」などの課題が挙げられた。「学習用語」を習得から活用につなげていくには、継続して指導し、児童が自分の力で使いこなせるように高めていく必要がある。「学習用語」は、読み取りの一手段であるため、さらに低・中・高学年別に「読みの観点」をはっきり明示していくことで、「学習用語」を大いに活用した読みに高めることができるであろう。

 そこで,本年度は,昨年度の課題を解決するために,国語科における「読むこと」の領域を引き続き重点的に指導し,各学年に応じた「読みの観点・学習用語」を習得し活用させることで,児童一人一人に確かな読みの力を付けさせていきたい。児童に、何を学ばせるか、獲得した知識・技能をどのように学習で使わせるかを明確にした授業を考えていきたい。そのために「読みの観点」を示し、児童が主体となる学習を作り出していきたい。「読みの観点」とは、物語文や説明文の内容や文章構成を読み解くための方法を、小学校6カ年間を見通して、系統的に指導するための道すじである。また、児童にとっても、「何を、どのように読めば、文章を読み取ることができるか」の道すじを表したものである。その習得した読み解き方を、未習の文章で活用できるようにしていきたい。その方法を学習経験として身につけていけば、自力で読み解くことができるであろう。この「読みの観点」を示すことで、児童が見通しを持って学習を進めていくことができ、個々の児童の学習を保障し、それぞれの考えを尊重するという点においても効果的であると考える。

 以上のような取り組みを具現化させる研究を行うことで、児童の読解力の向上が実現できると考え、本主題を設定した。

 

 

【具体的な研究内容】

 ① 国語科における「読み取る力」についての理論研究

 ② 各学年で身に付けさせたい「読みの観点・学習用語」の作成・修正

 ③ 指導方法の開発

 ④ 「佐代川タイム」の時間の活用

 ⑤ 国語的環境の充実


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