高校生平和大使活動紹介 -戦後80年目の節目に語る-
入力日
2025年1月12日
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第27代高校生平和大使として佐賀県から選出された、2年生の吉田光里さんが、1月8日始業式の後、今年度の活動について報告してくれました。
今年は戦後80年目の節目の年です。
昨年、日本被団協もノーベル平和賞に輝きました。
“被爆体験者”という言葉も話題になりました。
吉田さんは「私たちが語り継いでいかなければならない」との思い強く持っています。
高校生平和大使として、今年度、初代非核大使である山脇佳朗さんの「人間が人間らしく死ぬことも許されなかった」との言葉を大事にしながら、核のない世界を目指して、スイス派遣(国連欧州本部を訪問)、韓国派遣(対馬日韓高校生の集いでディスカッション)、署名活動など幅広く平和活動を行ってきました。
報告の中では、アウシュヴィッツの日本人ガイドの言葉を紹介してくれました。
「当時、ナチスの政策に賛成している人はほとんどいなかった。しかし、反対する人もほとんどいなかった。この反対しないということが巧みに利用された。皆さんなら声をあげることができますか? それとも、見て見ぬふりをしますか?」
言葉にしなければそれはなかったことになってしまいます。
そのことへの警鐘を鳴らしてくれました。
「被爆者から直接話を聞ける最後の世代として自分たちが被爆者の思いを受け継ぎ、核兵器廃絶訴え、世界に共感の輪を広げる必要がある。これからの時代が平和な時代になるか、争いの絶えない時代になるかは、私たちにかかっています。“誰かがやってくれる”と受け身にならず、自分から行動することが必要です。」
吉田さんのまなざしは世界に向けられていました。