今右衛門氏、伝統芸術の粋を語る -第75回武陵会総会開催-
入力日
2024年5月20日
閲覧数
422
5月19日(日)、第75回武陵会総会が開催され、記念講演として14代今泉今右衛門氏(高校33回卒)が登壇されました。
氏は2002年、40歳で第14代今泉今右衛門を襲名。
2014年には陶芸家としては最年少の52歳で人間国宝に認定されていらっしゃいます。
講演では、有田の400年の焼き物の歴史を概観しながら、自分が次男でありながらなぜ今右衛門を継いだのか、伝統とは何なのかといったことについて、誠実な語り口で、作品を示しながら一つ一つ丁寧にお話されました。
「陶芸には精巧な技巧、斬新なデザインそして品格が必要。藩の御用赤絵師が今右衛門だったが、殿様の美意識の高さ、優秀なデザイナー、優秀な職人の3つがピタッとあわなければいい作品は生まれなかった」と一人ではなしえない芸術の粋をお話になりました。
そしてまた、「伝統は受け継ぐものではない。その代、その代が築いていくもの。新しいものに挑戦する時、どうみられるか不安だ。しかしそこからしか緊張感は生まれない」と私たちへのエールともいえる意欲を感じました。
総会の後、アトラクションとして本校の吹奏楽部が今度のコンクールで演奏する楽曲も含め3曲を披露。
校歌演奏の際には同窓のみなさまも懐かしく一緒に口ずさんでおられました。