学校長のあいさつ
令和7年4月1日
新年度のご挨拶
佐賀県立武雄高等学校長 岡 祐一郎
佐賀県立武雄高等学校のホームページをご覧いただき、どうもありがとうございます。
本年度から、佐賀県立武雄高等学校の校長を務めます岡祐一郎です。どうぞよろしくお願いいたします。
本校は、明治41年に開校し、爾来幾多の変遷を経ながら、117年の歴史を重ねてきた伝統を誇り、また、中高一貫教育校として今なお発展している進取の精神あふれる学校です。
校長室にある、平成20年に発刊された「武雄高校百周年誌」を繙いてみますと、現在武雄高校が建っているこの地は、かつて武雄の第二八代領主、鍋島茂義の居城である塚崎城があったところであることが分かります。鍋島茂義は、早くから西洋科学に注目し、蘭学を導入して日本の多くの人材を育成、のちに佐賀本藩が設置した「精煉方」で蒸気船製造の責任者に任じられた、地元が誇る名君です。資料によれば、当時、塚崎城三ノ丸にあった窯で、反射炉を築くための耐火煉瓦や理化学研究用のガラス器具が焼かれたようですが、いまも本校図書館の地下には、その三ノ丸窯跡が眠っています。
武雄高校のルーツはまさにここにあり、他に先駆けて進んだ技術や学問を取り入れることでのちの日本の近代化に貢献した鍋島茂義のように、それぞれの分野、領域で活躍している数多くの人材を、武雄高校はこれまで輩出してきました。
本校は、校是である「質実剛健」「報恩感謝」を受け継ぎ、「高い志と未来を切り拓く力を持ち、多様な人々と協働しながら、持続可能な社会の実現を目指して、地域や国際社会が抱える課題解決に向けて主体的に行動できる人間性豊かな人材を育成する。」ことを学校教育目標として掲げています。
本年度も、この学校教育目標を達成し続けていくために、この武雄高校の安全性を、武雄高校に対する安心感を、さらに高めていきたいと思います。生徒、保護者、地域の誰にとっても、この地にあることで安心感を与える学校へ。スクールポリシーの3つの方針に従い、安心して入学することのできる学校、安心して学校生活を送ることのできる学校、そして、安心して卒業していくことのできる学校にしていきたいと思っています。
本校で学ぶ生徒たちは、それぞれが主体的に自分の将来を見据え、高い目標を持って、日々の生活を営んでいます。
引き続き、恵まれた教育環境の中、生徒たちが充実した武高生活を送れますよう、皆様方のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。