学校長挨拶

 

伊万里湾からの爽やかな風が心地よい季節になりました。

青嶺中学校に赴任し二年目となりました、校長の 田中 泰司 です。

 

令和6年度、本校は全校生徒99名でスタートを切りました。

この青嶺中学校は、平成12年、黒川中学校・波多津中学校が統合して新たに誕生し、今年で25年目の節目を迎えます。

 

本校には、開校以来受け継がれてきた「学ぶ心・鍛える心・磨く心」の三つの校訓があります。

「学ぶ心」には、学校の勉強や生活の中で、疑問に感じたことや、興味をもったことを様々な方法で追及し、学び続けることで人生を切り拓き、よりよい世の中をつくっていってほしいという願いが込められています。

授業では課題に対して、学級の仲間との「対話」を行います。なぜそう考えたのか理由を問いかけ、仲間と意見を交わし合いながら、自身の考えを深めていきます。様々な考え方をしなやかに受け入れ、変わることをおそれず、自分の思考を広げ、そして深めていってほしいという思いで授業づくりに取り組んでいきます。

 

「鍛える心」には、中学三年間の中でしかできない体育大会や修学旅行、文化学習発表会、生徒会活動や部活動など、周囲と力を合わせて、すべてに全力で、積極的に取り組んでほしいという思いが込められています。その経験を通して心と体を鍛え、成し遂げた自信と、仲間たちとの一生心に残る思い出がたくさん出来る、充実した学校生活を送ってほしいという願いが込められています。

 

「磨く心」には、他者との対話や交流を通して様々な考え方にふれ、自分自身を磨いてほしいという思いが込められます。いろいろな場面で行われる対話を通し、決まった答えが見つからないようなときにも、粘り強く対話を重ね、全員が納得できる答えを諦めずに追い求めることで、互いに高め合いながら人として磨かれ成長していきます。

異なる考え方をもつ人たちが、共同生活を送る学校では、意見のぶつかり合いや、時には対立も起こります。互いが「違う」ことを受け止め、だからこそ対話を通してみんなが安心して生活できるには、どうするべきかを考えていけるように促します。磨かれた「対話する力」は大人になったとき、大いに役に立ちます。対話を通して自分の心を磨き、仲間とともに互いを高め合ってほしいと願っています。

 

両町の地域の方々、保護者の皆様の大いなる愛情に抱かれながら、互いに競い合い、称え合い、磨き合いながら故郷を愛し、大事に思い、自分自身の足でしっかりと歩いて行ける生徒を職員一同全力で育んでいきますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


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