20200904 3年クジラ教室
入力日
2020年9月5日
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海洋教育に取り組んでいる3年生。今日は、もっと調べてみたいと思ったクジラのことについて、名護屋城博物館で学芸員をされている安永先生からお話を聞きました。
「本当に佐志の海でクジラがとれたんだろうか」という子供たちの疑問に答えて、佐志の海でクジラがとれた写真を、いくつも見せていただきました。
これは、唐房沖で見つかり、神集島にあがったナガスクジラの写真。捕らえた漁師さんたちが尾びれのあたりに10人ほど立っているのが分かるでしょうか。クジラの大きさがよく分かります。
そして、これは唐房湾にイルカの大群が迷い込んだので、唐房の漁師さんたちがたくさん船を出して取り囲み、捕まえようとしているときの写真です。昭和36年5月5日のことです。その時の様子が、翌日の唐津新聞の記事から分かりました。
ちょうどその日は、佐志小学校の運動場で佐志校区の大運動会が開かれる日。運動会を開催する合図で打ち上げられたヒヤの音にびっくりしたイルカたちが一斉に逃げ出して、残念ながら3頭しか捕まらなかったことが書かれています。
こんな身近でおもしろい話も交えながら、クジラのことについて教えていただきました。クジラとイルカの違いは、体長が4m以上ならクジラ、4m未満ならイルカと呼ぶだけで、どちらも同じ仲間だということが分かりました。また、呼子や小川島ではクジラを専門に捕まえる捕鯨船団がいたけれど、唐房の漁師さんたちは、ふだんは魚を捕まえていて、クジラやイルカは迷い込んできたときだけ捕まえていたことも知りました。
歯クジラの歯や、ひげクジラのひげも触ることができました。クジラのことをたくさん勉強できた時間になりました。