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思い出のアルバム㉚「石造物6」
入力日
2020年4月15日
内容
「知る人ぞ知る(知ってる人しか知らない)石造物」第6回目は町の東側のとある分館近くです。
並んでいるのはお墓ですが、じっと見ていると何かの形に見えてこないでしょうか。
卵の形にも見えることから「卵塔(らんとう)」と呼ばれたり、角や継ぎ目が無いことから「無縫塔(むほうとう)」と呼ばれるこの石造物は、誰かの頭にも似ていないでしょうか。丸くてつるりとした形はお坊さんの頭にも例えられ、このような塔は僧侶の墓石として作られた例がほとんどです。この写真のようにずらりと並んでいたら、それは歴代の住職のお墓だと思ってほぼ間違いありません。
卵のとがったほうを下にしてエッグスタンドに立てたような形が基本ですが、詳細にみると全体の形はそれぞれ異なって見えます。それはあたかも歴代のお坊さんたちの肖像を見ているようにも思えてこないでしょうか。
近寄って思わず撫でたくなるような形ですが、そこは節度と敬意とをもって見学してください。
※石造物の多くは信仰の対象であり、また私有地内に祀られる例もあるので、探訪される場合は常識の範囲で、礼節をもって、交通にも注意していただきたいと思います。
文化財専門員:ケンジロウ
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