義務教育学校の充実に係る基本方針
大町町教育委員会が小中一貫教育に着手したのは平成19年度。
大町ひじり学園は、平成28年度に学校統廃合し義務教育学校として小中一貫教育推進の第二期を歩み始めます。本方針は、平成29年度以降の10年間を小中一貫教育の充実期と位置づけ計画するものです。
まだまだ存在する「小中ギャップ」の解消に向けて、義務教育9年間を連続した教育課程として捉え、児童生徒・学校・地域の実情等を踏まえて具体的な取り組み内容の質を高めていくことが重要です。毎年PDCAサイクルで検証を行いながら、学力向上対策、児童生徒の交流、教職員の交流、コミュニティ・スクールをさらに進め、9年間で子どもを育てる小中一貫教育のさらなる推進、地域に愛され地域と共にある学校づくりを行います。さらに、大町ひじり学園は、県内有数の小中一貫校として「義務教育学校文化」の創造を先進的に行います。
さらに、校長一人配置による円滑な意思決定、教職員加配、必要に応じた教育課程特例の実施、業務の効率化等の義務教育学校の制度上のメリットを活かしながら学校運営を行います。
小中一貫教育は、あくまでより良い教育を実現するための「手段」であって、それ自体が「目的」でないことを十分に認識しつつ、大町町の実情、子ども達の学びや育ちの現状と課題、教職員の多忙感等を的確に把握していきます。
平成29年4月1日に策定した本方針に基づき、大町町教育委員会では、児童生徒の発達的段階及び実態を十分に考慮して、これまでの小学校教育と中学校教育の良さ(横の教育)を維持します。また、教職員の意向を十分に汲みながら小中一貫教育(たての教育)をさらに充実させます。引き続き大町ひじり学園に学校運営協議会を設置し、地域と共にある学校づくり(ななめの教育)を行います。