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思い出のアルバム㉙「石造物5」
入力日
2020年4月2日
内容
前回は輪廻思想の「地獄道」「畜生道」「餓鬼道」「修羅道」「人間道」「天上道」の六道全てを巡り衆生を救済されると言われるお地蔵様こと地蔵菩薩を紹介しましたが、今回はその六道それぞれを担当される地蔵菩薩を1つの石に掘り出した「六地蔵」と呼ばれるものです。また六地蔵を普通の地蔵像のように1体ずつ別々にしたものは特に「六体地蔵」と呼ばれることもあります。
一体型の六地蔵で最も多い形は二本継の細長い石の上に平たい盃のような形の蓮華座を置き、その上に六地蔵の本体、笠石、擬宝珠と積み上げたものです。
写真はその形が崩れたもののようで、台座にされている丸い石はおそらく五輪塔という供養塔の一部(水輪)を転用しています。
このように本来の形が崩れてもなお信仰の対象であり続ける様子には、人々の思いが見て取れます。
町内にはここ以外にも完全な形の六地蔵が複数あります。
※石造物の多くは信仰の対象であり、また私有地内に祀られる例もあるので、探訪される場合は常識の範囲で、礼節をもって、交通にも注意していただきたいと思います。
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