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思い出のアルバム㉘「石造物4」
入力日
2020年2月18日
内容
「知る人ぞ知る(知ってる人しか知らない)石造物」第4回目は長崎街道から少しだけ入り込んだ場所です。
コンクリートブロックで丁寧に造られたお社の中に2体の僧形の石像が並んでいます。衣の様子などからどちらも地蔵菩薩ではないかと思われます。お地蔵様は生き物が輪廻の輪の中で生まれ変わるとされる「地獄道」「畜生道」「餓鬼道」「修羅道」「人間道」「天上道」の全てを巡り衆生を救済されるとして信仰されます。
また向かって左側には「三界萬霊」の文字が見えますが、三界とは同じく衆生が輪廻する「欲界」「色界」「無色界」を指し、先ほどの六道はこのうちの欲界に属するとされます。三界萬霊とはそのすべての精霊を供養するという意味になるのでしょうか。
祖先の供養、後生の心配、そして現世利益まで人は様々な願いを込めたことでしょう。その思いは今も人々に根付いているようです。
※石造物の多くは信仰の対象であり、また私有地内に祀られる例もあるので、探訪される場合は常識の範囲で、礼節をもって、交通にも注意していただきたいと思います。
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