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思い出のアルバム㉖「石造物2」
入力日
2019年12月11日
内容
「知る人ぞ知る(知ってる人しか知らない)石造物」第2回目は長﨑街道沿いのとある場所です。
風化が進んでいますが、よく見ると2体の人型が半肉彫りで表現されています。向かって右側は片足を組んで台に腰かけ、小脇に何かを抱えています。後ろに魚の尾らしきものがあることから「鯛を抱えた恵比寿像」だと思われます。そうすると向かって左側は「相方」の大黒像ということになるでしょう。そういうつもりで改めて見ると袋を担いで米俵の上に立つ姿が浮かんでこないでしょうか。
七福神の中でも特になじみ深い恵比寿・大黒は商売繁盛、漁業や農業の繁栄を願う人々の信仰を集めました。長崎街道沿いにも多くの恵比寿像を見ることができ、一帯が商業地として栄えていたことを示していますが、恵比寿像、大黒像はそれぞれ単体で作られることが多く、このような一体型は珍しい例と言えるでしょう。
※石造物の多くは信仰の対象であり、また私有地内に祀られる例もあるので、探訪される場合は常識の範囲で、礼節をもって、交通にも 注意していただきたいと思います。
文化財専門員:ケンジロウ
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