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思い出のアルバム㉕「石造物1」
入力日
2019年12月9日
内容
今回から町内各所の「知る人ぞ知る(知ってる人しか知らない)石造物」を探訪してみたいと思います。古八幡の線刻地蔵板碑やヤスマキなどはよく取り上げられますが、それら以外にも興味深い石造物が多数残されています。
初回は町役場敷地内の「紀念碑 大町村役場新築寄附人名」です。「記念碑」ではなく漢文調の「紀念碑」と刻まれるあたりに明治の息吹が感じられないでしょうか。
明治22年(1819)4月1日に合併で誕生した大町村は、大町町史によれば翌5月25日には村役場の開場式を行っていますが民家を借りていたようです。明治30年(1897)の村議会で役場新築の決議がなされますが建築には寄附金を充てることとされ、実際の竣工は明治40年(1907)になりました。碑にはその年の11月20日に竣工したことが記され、完成を受けて12月28日に村議会で役場の所在地変更が可決されました。
この碑に名を刻まれた人はどんな思いを寄附金に託したのでしょうか。
さて、今回は「役場敷地内」と答えを書きましたが、次回からは手がかり程度にして町内探訪をしていただければと思っています。
文化財専門員:ケンジロウ
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