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令和3年度小中一貫教育児童生徒意識調査結果
入力日
2022年1月12日
内容
大町ひじり学園は、小中一貫教育を行う九州初の義務教育学校です。学校視察受け入れは、11月26日の福岡県田川郡大任町教育委員会で50団体を数えました。小中一貫教育のメリットはとても多くのものがあります。中1ギャップの解消、学力向上、問題行動等の減少、落ち着いた校内生活、教職員の授業力向上、1人校長による効果的な学校マネジメント等、本校でもその成果が見られています。
では、ひじり学園の児童生徒はどう感じているのでしょうか。平成28年度にひじり学園が義務教育学校になってから、各ブロックの最上学年である4、7、9年生と小学部の最上学年である6年生に毎年、意識調査を行っています。本年度の結果は下記のとおりです。
小中一貫教育は概ね児童生徒に肯定的に捉えられているようです。小学生は、中学生をよいお手本としてあこがれている様子がうかがえます。
一方、中学生からは、小学生の騒がしさや横柄な態度、校舎内の通行規制などに苛立ちが感じられます。学年が上がるにつれ肯定意見が減っています。
全ての学年において、交流活動は好評です。どの学年も、小学生と中学生が仲良くできることに好意的で、今後も交流活動の充実は、小中一貫教育には不可欠です。コロナ禍でいかに交流学習を実践できるか工夫が必要です。
5年生以上を50分授業に統一し、始業時間を揃えて校時運行の工夫をしたにも関わらず、中学生が小学生の騒がしさを感じています。中学部定期テスト等での5・6年生への生活指導の工夫が必要です。一方で小学生は、中学生の騒がしさを感じていないので、生徒指導の視点もありますが、中学生の校舎内通行規制の解除について、日常の交流を目的に再度教職員や生徒会で議論することも必要ではないかと考えています。
小中一貫教育で注目される中1ギャップの解消については、6・7年生で肯定意見が増え、自由記述でよさをたくさん見つけていることから、一定の効果が認められます。今年度実施された早期の部活動体験により、6年生時点で、部活動に対する見通しが持てているよさも発見できました。
今年も4年生の自由記述欄には、中学生に関する記述ばかりで、調査開始以来、自身が前期ブロックリーダーであることの記述が一切ありません。1・2・3・4年生の交流学習、4年生の活躍の場を計画すると共に、引き続き、前期ブロックの活動の充実が求められます。7年生も同じ傾向にあり、教育課程から中期ブロックリーダーというよりも中学1年生という意識が強いことうかがえます。4年生が3年生に伝承する大町子ども太鼓や部活動紹介、ブロック集会等を活用したいものです。
また、5・6年生の一部教科担任制に取り組んでいく必要があると考えています
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