芸術鑑賞会
入力日
2024年11月1日
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10月24日(木)、年に一度の芸術鑑賞会が実施されました。午前中は中学全学年と高校1年生、午後は高2,3年生に向けて、2回公演していただきました。
今回の演目は伝統芸能の「学校寄席」でした。三遊亭歌奴さん、桂三四郎さん、室井琴鶴さん、林家二楽さんなどの芸人の方をお招きして、1時間あまりの楽しい時を過ごしました。はじめに、「寄席入門」として、鑑賞するための基本的な知識を易しく説明していただきました。全体的に、中高生向けに題材や言葉遣いを現代風にアレンジし、落語になじみがない生徒にも親しみやすい内容に構成されており、あちらこちらで笑い声がおきました。特に、林家二楽さんの紙切りの芸が人気で、生徒が「大谷翔平」をリクエストすると、デコピン(犬)とバットを握った大谷翔平を漫談しながら立体的に仕上げていく見事な技に、皆、感嘆の声を上げていました。
この機会に「落語」をはじめ日本の伝統芸能をもっと気軽に生活の中で楽しむ生徒が一人でも増えれば、と思います。
生徒の感想を一部、ご紹介します。
- ●今日の「学校寄席」で日本の昔からの文化を理解できました。講談は昔話を多様な表現や擬音を使った勢いあふれる話で、展開や情景描写が面白かったです。上方落語では現代風になっていて、子供の仕草やお母さんの声調子などで、誰にでもわかる」ような内容に工夫されていて楽しめました。子供の「まじ?」の強調や、お母さんにしつこく尋ねるシーンは、昔の自分と重ねて懐かしくなりました。紙切りでは、紙とハサミを使った娯楽で、皆が知っている人物を器用に表していて驚きました。切っている間の体験談も面白く、本当に人を飽きさせない才能が素晴らしいなと思いました。そして最後の落語では江戸の町の様子を面白おかしく表現していて、情景の表現が豊かになった気がしました。江戸っ子の朗らかな性格や大人のキレのあるツッコミはとても面白かったです。(高2)
- ●はじめ落語というと、どこか堅いイメージがあったけれど、すごく面白かった。話す仕事なだけあり、場のつなぎ方、話の持っていき方がとても上手かったし、体の向きと声色、仕草を変えただけなのに、本当に話の中で複数人の登場人物が実際に話しているような雰囲気を感じた。【中略】今回、この芸術鑑賞会で新しい日本の文化に触れることができて楽しかったし、実際に今度は本場の劇場でもぜひ聞いてみたいと思った。こういった昔の和の文化に対しての印象も変わった。いろんな文化についてもっと知りたいと思う。(中3)