親ごころ

【あいさつ日本一をめざして 2022年11月8日(火)】

 20年以上取り組んでいることに、「あいさつ日本一」があります。子どもたちはあいさつ名人を目指して、毎日元気のよいあいさつに取り組んでいます。元気のよいあいさつをした人にはカードが配られます。最高で70枚集めた人もいます。

 ある日の校長室にて、「あいさつ名人にどうして取り組むの?」と言われました。この問いをよくよく考えると「あいさつはなぜするの?」という問いになります。今までは、「あいさつはするものだ」と教えてきましたが、子どもたちの純粋な問いには困りました。

 いろいろ考えているうちに、柳澤桂子さんの著書を読む機会がありました。柳澤さん自身がご病気のために車椅子生活となってしまい、このまま病気で死んでもいいなかなぁと思っていた時に、向こうからくるおばさんがとても気持ちの良いあいさつをしてくれたそうです。そのあいさつに柳澤さんは「もう一回真剣に生きよう」と考えたそうです。あいさつは人を元気にさせるもの、そんなあいさつができる人はどんなに魅力的でしょう。

 このような話を子どもたちに話しました。すると数日後に小学校4年生の子供が、「校長先生の話で聞いたあいさつはとても大切」と話しかけてきました。子どもの感性はすごいと改めて感じました。まずは、大人が見本となりたいものです。

 

【ボランティア活動 2022年11月15日(火)】

 6年生が早朝より落ち葉拾いをしたり、雨の日は廊下を掃いたりと自主的な活動に取り組んでくれます。自主的ですので、誰からか言われたわけではありません。

 ボランティア活動をする人はすばらしいのですが、朝からサッカーをして楽しくしている人を責めるわけでもなく、その態度は立派です。

 ボランティア活動をする人としない人で大きな差は何なのでしょう。それは、「豊かさ」「ゆとり」だと思います。自分のことだけを考えてもよい社会で、人のためを思って活動ができる。このような人はとても豊かな生活を送ることができるでしょう。「豊かさ」のメンバーが増えればいいなと思います。

【時間を守ること 2022年12月16日】

 平原小学校の児童は休み時間の終わりのチャイムが鳴る前に授業に戻ることが習慣となっています。当たり前ではありますが、なかなかできないことです。時間の使い方については、例えば1日の時間割とその日の宿題、長い期間では冬休みの計画など、いろんな場面で時間の使い方について教えています。その中でも最も大切などは、終わりの時間を認識していることだと思います。さみしい気もしますが、入学すれば卒業があり、出会いがあれば、別れがあります。自分の時間は有限だということを身をもって認識するよい機会だと思っています。その点からも平原小の子どもたちはけじめを知っていると思います。

 


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