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令和2年度修学旅行(3)「筆づくり体験」
入力日
2021年1月7日
内容
広島県安芸郡熊野町は「熊野筆」で知られる日本一の筆の産地として有名です。セラミック科やデザイン科は筆とは縁の深い学科なので、今回の筆づくりは興味深い体験になりました。伺った筆の里工房は、筆をテーマにした博物館に体験施設やショップ等を併設した施設で、筆づくり体験の指導は伝統工芸士の方々が直々になさるという貴重な機会になりました。大きく12の工程に分かれている筆づくりのうち、後半のいくつかを実際に行いました。「衣毛巻き(ころもげまき)」は筆の芯になる毛の外側に、衣毛と呼ばれる上質な毛を巻き付ける作業です。伝統工芸士の方々は手際よく作業をされますが、これがとても難しく生徒たちは悪戦苦闘、職人さんの力を借りてどうにか筆の形になりました。「糸締め」は焼きごてを使って毛を固めながら糸で固く縛る作業で、さすがに工芸士の方にお任せして見学、毛の焼ける匂いに戸惑いながら熱心に様子を観察していました。最後に余分な汚れを取って筆の形を整える「仕上げ」の工程を経て、オリジナルの筆の完成です。繊細な作業の連続に「いつの間にか出来上がっていた」「職人さんの技がすごかった」と圧倒された様子でした。馬の毛200頭分を使用したという世界一の筆が展示してある博物館ブースも楽しく見学し、無事に筆づくり体験を終えることができました。
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