校長室より「有中のフィナーレを飾る1年がスタートしました」
入力日
2023年4月17日
内容
令和5年度の学校生活がスタートしました。本年度は今までとは違う1年間になります。有明中学校で、有明中学校生徒として過ごす最後の1年間になります。つまり、一つの学校の歴史が終わり、新しい歴史が始まるという大きな節目の1年間になるのです。有明中学校には、これまで61年間の中で9830名の卒業生の人たちが築いてきた歴史や学校の文化があります。いよいよ62年目の学校生活がスタートします。
今年度の学校目標は、「有中62年のフィナーレを飾り、志と誇りをもって未来を拓く生徒の育成」と定めました。フィナーレとはイタリア語で「最後」という意味で、最後の1年間を素晴らしいものにしたいという思いをフィナーレを飾るという言葉に込めています。これから1年間の活動にはすべて「最後の」という言葉がつきます。最後の入学式、最後の体育大会、最後の中体連、最後の修学旅行、最後の文化発表会、最後の卒業式…。その一つ一つが、みなさんにとってはもちろん、卒業した生徒たち、有明地域の人たちにとっても大切な思い出になります。「さすが有中生、最後まで一生懸命に頑張った」と褒めてもらえるように頑張っていきたいと思っています。
1年後、全員が有明中学校を巣立っていきます。その時に、皆さん一人一人がここで学んだこと、生活をしたこと、に誇りをもって胸を張って巣立ってほしいと思っています。そして、大きな志をもって次のステージに進んでください。3年生は有中最後の卒業生として、高校などそれぞれの道を歩みます。2年生は来週入学してくる1年生と共に、新しい白石中学校に進み、新白石中学校の最初の3年生そして最初の卒業生として新しい学校の新しい歴史や文化の土台を造ることになります。
そのためにも、この1年間の学校生活の中で自分自身のやりたいことや目標を「志」としてもち、その実現のために、人から言われてするのではなく自ら主体的に行動してください。そして、この最後の1年間を共に過ごす、同級生、先輩や後輩と一緒に学び合い、磨き合い、高めあってください。学校は集団で学ぶところです。皆さんは人との関わりの中でたくさんのことを学び成長していきます。時には失敗をすることもあるでしょう。しかし、その中でたくさんのことを学ぶことができます。ちょっとの失敗でくじけることなく、たくましさをもって生きぬいてほしいと思っています。
令和6年3月の有中のゴール、そしてその先に広がる未来に向かって、「笑顔さわやか、ひとみ輝く有中生」を目指してください。そのために、日々の学校生活すべてに自分にとってのチャンスがあると思って、積極的にチャレンジしてください。その積み重ねが、きっと皆さんを成長させてくれます。
本年度、皆さんが学校に来るのは全部で206日です。3年生は197日です。カウントダウンは、すでに始まっています。時間に限りあることを知って、有明中学校で生活をする一日一日を惜しみながら、この特別な1年間を過ごしてください。きっと皆さんの一生の思い出に残る1年間になります。
先生たちも、有中のフィナーレを飾ることができるよう、皆さんと一緒に全力を尽くします。共に力を合わせて、有明中学校62年間の歴史を完結させたいと思っています。
1年間、よろしくお願いします。閲覧数
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