校内研究

 教育研究計画

① 研究主題

「活用する力を高める算数科学習指導方法の研究」

- ついた力を実感させるふり返りの工夫を通して -

 

② 主題設定の理由

〇 令和2年度から小学校で本格的に実施される新学習指導要領では、算数科の目標が「数学的な見方・考え方を働かせ、数学的活動を通して、数学的に考える資質・能力を育成することを目指す」と改訂された。

 これは、児童に、目指す資質・能力を育むために、「主体的・対話的で深い学び」の視点で、授業改善を進めるものであると示されている。同様に、平成30年度の佐賀県教育施策実施計画にも、「生きる力」につながる「確かな学力」について、「基礎・基本を確実に身に付け、自ら課題を発見し、自ら学び、自ら考え、主体的に判断・行動し、よりよく問題を解決する資質や能力を育む」ことを目指すと示されている。

 これらのことから、「生きる力」を育むために、これからの時代に求められる資質・能力を身に付け、生涯にわたって能動的に学び続けられるように、学習の質を一層高める授業改善が学校に求められている。

〇 本校では、平成20年度の開校以降、「活用する力を高める算数科学習の指導方法の研究」をテーマに、「活用する力」を意識した授業づくりに取り組んできた。

 近年は、児童一人一人の思考力・表現力の向上を目指して研究を進めてきた。平成30年度学習状況調査【12月調査】においては、第4、5、6学年のほとんどの観点において、正答率が県平均を上回っていて、思考力や表現力の観点では、全学年において県平均を上回っている。

 昨年度は、「学習のふり返り」に焦点を当て研究を進めた。これにより、1時間の学習をふり返り、学んだことを学習用語を用いて、表現できるようになってきている。

〇 今年度は、これまでの成果を基に、「活用する力」を高める算数科学習指導方法の研究を継続する。児童が「この単元でどんな力を付けるのか」「何を学ぶか」「そのためにどう学ぶのか」を明確にすることで、数学的に考える資質・能力を育む単元構成が作られると考える。その中で、主体的・対話的で深い学びの実現をする児童の姿を目指し、授業改善に努めていく。

 特に、今年度は、自分の学びを客観的にふり返らせることで、「何が分かってきたのか」「何が分からないのか」「どんな力がついたのか」を実感させ、メタ認知としての力や、その力を「使いたい」「伸ばしたい」という情意的な力を育て、学んだことを学習や生活に活用しようとする態度を養うように本研究主題を設定した。

 

③ 研究目標

児童の活用する力を高めるために、「この単元で何ができるようになるか(資質・能力)」や「何を学ぶか(内容)」「どのように学ぶか(学習過程)」が明確になる単元作りを工夫し、児童が自分に付いた力を実感するふり返りのあり方を探る。

 

④ 研究仮説

単元で付ける力や学習過程、方法を明確にする単元づくりを工夫し、児童が自分の学びや力を客観的にふり返ることができるようになれば、活用する意欲や活用する力を高めることができるであろう。

 

⑤ 研究内容

ア 授業改善の視点

・ 単元でつける力が明確に分かる単元づくり

・ ゴールの姿が明確に見える学習計画

・ 何を用いて、どのように学ぶのかが明確な学習過程(学び合い)

・ ついた力が実感できるふり返り

イ 指導方法の工夫

・ ICTの効果的な利活用

・ 発達段階に応じたノートの書かせ方

・ 学習課題、めあての提示、板書の工夫、教室環境づくりは、継続して研究する。

ウ 個に応じた指導の充実

・ 児童の意識及び実態調査(小中一貫)

・ 単元テストや全国学力・学習状況調査の評価を生かした補充と発展指導

・ 「学習の二極化」への対策(TT・少人数指導の工夫)。

・ 基礎的・基本的な知識・技能の定着

エ 基本的な学習態度を育てるための学年に応じた学業指導の充実

・ 「学業指導6つの柱」「学習の約束7か条(小中一貫)」の共通理解

→ 学級開きの早い段階で児童に指導する。

・ 「学習チェックカード」「家庭学習の手引き(4校共通)」の活用

→ 4月の学級懇談会及び学年通信等で、家庭との共通理解を図る。

・ UDへの対応

→ 基本的に前面掲示は行わない。「学習の約束七か条」を黒板右側に掲示する。その他の学習に関わる掲示物については専門部で検討する。

→ め(めあて)・問(問題)・見(見通し)・考(考え)・ま(まとめ)・練(練習)等、児童に対して視覚的に授業の流れを示す。

 

⑥ 研究組織及び研究計画

ア 研究組織

・ 研究推進委員会は、校長・教頭・主幹教諭・教務主任・研究主任・研究副主任・各学年の研究推進委員・指導方法改善担当があたり、企画・立案・連絡調整を行い、研究推進の中心となる。

・ 全体会は、全職員の共通理解・全体研究協議・問題解決のために開く。

・ 第2水曜日~第4水曜日を研修日とし、必要に応じて全体会を開く。

 
   

イ 研究計画

1学期

〇 本年度の研究の方針、研究主題決定、研究組織づくり

〇 各学年部の目標、視点、研究内容、研究方法の検討

〇 全体研究会

〇 各学年グループ研究会

〇 専門部研究会

〇 全国学力・学習状況調査の実施と分析

〇 授業実践

〇 研究会への参加

〇 算数アンケートの内容見直し、実施、集計、分析(第1回目)

2学期

〇 全体研究会

〇 各学年グループ研究会

・ 授業実践

〇 算数アンケートの内容見直し、実施、集計、分析(第2回目)

3学期

〇 各学年グループ研究会

〇 授業実践・研究のまとめ(研究冊子作成)、次年度研究の方向付け

 

⑦ 期待する研究の成果

・ 「つける力、学習計画、学習過程、ついた力」の学び方を、年間通して行うことで、児童が見通しをもって、最後まで学習する習慣を身につけることができる。

・ つける力(ゴールの自分の姿)を目指して、学習することで、児童は最後まで粘り強く学習に向かい、自分の学び方や力をメタ認知し、自己評価または、相互評価することができる。

・ 力を伸ばしたい、使いたいという思いが高まることで、児童は、学んだことを活用しようとする意欲を高め、予習、復習、自学など主体的に学ぼうとする態度を育むことができる。

・ 「主体的・対話的で深い学び」の実現に向け、全職員が、ふり返りの継続的な指導、ICTの効果的な利活用、「学習の約束7か条(小中一貫)」の共通理解等を積極的に行い、授業改善に努めようとする。


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