「校長先生、休校にしないでくれてありがとう!」
入力日
2025年2月18日
内容
厳しい寒さが続いていますね。大雪のため生活や経済に大きな被害が生じている地域もあり、それは地球温暖化が大きな原因の一つだと報道されています。環境問題は待ったなしだと思うのですが、皆さんはどのように思われますか?
さて、佐賀にも雪が降りましたね。5日の早朝でした。大雪の予報が出たため「休校や遅延登校の必要があるのか」について校内で検討をしました(佐賀市は南北に長いため、雪の時の登校・休校等の判断は原則、各学校です)。校内で話をしていた時に「雪の日はスリップして歩道に突っ込んでくる車もあるので休校が良いのではないか」といった意見もありました。確かに休校とすれば、登下校の事故のリスクはなくなり、万が一、事故が発生した場合、学校の責任を問われることはありません。
しかし、本校は「通常登校」としました。理由は、子ども達に生活上のスキルを学ばせたいと思ったからです。小股で歩くと滑りにくいこと、踏み固められたところは滑りやすいこと、側溝の網(鉄製)の上はかなり滑ること等を体感で学ぶことができます。逆に、これらのことを「言葉のみ」で、「本の読み語り」で、または、「IT機器で」学ぶことは難しいと考えます。
大人が転ばぬ先の杖を与え続けたら、子ども達はいつ生活の知恵を学んでいくのでしょう。
もちろん、事前に「車が突っ込んでくるかもしれないから、車道からできるだけ遠い家側を歩くこと」等の指導は必要です。
5日朝、子ども達の登校の様子を見ていたら、ちょっと緊張気味しながら、慎重に歩いてきている子がほとんどでした。中には、上級生が下級生の手を引いたり、道具を持ってあげたりしている姿も見ました。
きっと、おうちの方の助言や励ましもあったことと思います。たくましく生き抜く子どもの育成にご協力をありがとうございます。
※お子さんの発達段階や個性、お住まいの環境によって、保護者さんが遅延登校や欠席を選択されてもそれはもちろん尊重します。一律に判断できるものではないと思います。
表題は朝の時間に運動場で雪遊びをしていた5年生の言葉です。通常よりもたくさんの子ども達が運動場に出て、雪だるまを作ったり、雪合戦をしたりして、友だちと雪の日を存分に楽しんでいました。
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