「何で、おらんやったと?」とミラーニューロン細胞
入力日
2024年9月26日
内容
1時間目の休み時間の出来事です。2年生の女の子が、廊下で私を見つけて一言。「何で、朝、おらんやったと?」その目は少々不満げです。登校時、正門のところにいるはずの私がいなかったための一言のようです。実は、登校を渋る子がいた場合に、昇降口まで付き添うことがあります。その時にその子とすれ違ってしまったのでしょう。私との朝の挨拶を小さな楽しみのひとつとしてくれていることが分かり、「ああ、こんな子もいるんだ」と私の心が癒されました。その子に、すれ違ってしまった理由を伝え「また、明日ね」と約束をしました。
私は、毎朝、校門のところで挨拶をして子ども達を出迎えています。「おはようございます!」と元気いっぱいの響き渡る声で挨拶をする子、帽子をとってていねいな挨拶をする子、はにかんで微笑む子、朝から不機嫌な表情の子、完全無視の子・・・など朝の子どもたちの様子はさまざまです。
私はどんな子にも例え反応が返ってこなくても、「おはようございます!」の挨拶を届け続けます。人の脳内にある「ミラーニューロン」神経細胞が、他人を鑑のように真似し、自分の行動に反映させると言われているからです。笑顔の人につられて笑顔になったり、不機嫌な表情の人の周りが不穏な空気に包まれたり「感情が伝染する」と言われるのはそのためです。
そして、その変化に時間のかかる子どもがいることも経験上、知っています。実は、無視・ぶっきらぼうの子どもが1年後に笑顔を返してくれるように変化することはよくある話です。
「ミラーニューロン」細胞の働きや子ども達の変化を信じて、そして、「今日一日を楽しく良い一日にしようね」のメッセージを込めて、明るく元気に最高の笑顔で、これからも朝の挨拶を届けていきます。
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