3学期始業式
入力日
2025年1月8日
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新しい年、そして3学期が始まりました。3学期は、1年間のまとめ、そして次の学年、ステップにつなぐ学期です。3学期も、学校教育目標「ハート、パワー、チャレンジ、~わたしらしくあなたらしく~」を合言葉に、「もっと自分のよさを見つけられるように」「もっと自分を好きになれるように」成長してほしいです。始業式では、そうなるためのヒントになるお話をしました。
校長先生が好きなことわざの1つが、「負けるが勝ち」です。今日は、「負けるが勝ち」について、お話ししようと思います。「負けるが勝ち」ということわざは、「勝つ」と「負ける」という正反対の意味の言葉が合わさったことわざで、「つまらない争いは避け、その場の勝ちは相手にゆずるのがかしこくて、最後には勝ちにつながる」という意味です。もちろん、大切な試合や人生のかかった試験など、絶対に負けられない局面はあるし、いざ勝負をする時には、「勝つ」ことを目標に全力を尽くすことは当然です。「負けるが勝ち」は、このような場面で使うのではなく、人間関係を良くして、上手に生きていくための「コツ」としてとらえるべきでしょう。
たとえば、友達と口げんかになったとしましょう。そんな時、相手を負かすまで言い返してやろうという気持ちになってしまいませんか?その結果、ヒートアップして余計なことを言って相手を傷つけたり、「あの人は怒りっぽい」というイメージを持たれたり、マイナスな影響が自分に返ってきます。このような場面で、「負けるが勝ち」を思い出すとよいでしょう。この口げんかに勝つことよりも、自分をおさえて相手の言い分を聞くことの方が、一枚上手だと言えます。そして、そのような人は一目置かれ、信頼されるようになります。
人間は、プライドを持っている生き物です。だから、人より優位に立ちたいという思いが誰にでもあります。しかし、全員がそうでは、必ず衝突が起こります。そこで、自分とはちがう意見を持つ相手を受け入れることができる人が、人間関係をよくして、上手に生きていくことができるのです。このような資質を、「謙虚さ」といいます。
人は誰でも、自分の負けや欠点(短所)は認めたくないものです。しかし、必要以上に勝ち負けにこだわることなく、自分の弱さを素直に認め、なおかつ、短所を長所に変えることができる人こそ、自分をより成長させることができるのではないでしょうか?みなさんも、自分の「よさ」の一つに、ぜひ「謙虚さ」を加えられるような人になってください。
参考サイト:https://oggi.jp/6948129
生活の話では、冬休みのふりかえりと、1月の生活目標「あいさつ、へんじをしよう」についてのお話がありました。
また、最後に、3年生をリーダーとして、全校で手話で校歌を歌いました。
3学期も、実りのある学期になりますように!