学校長あいさつ

 

学校長あいさつ

 

今年度、佐賀市の松梅校から赴任しました校長の澁谷 健です(しぶや たけし)です。校長は通算3年目となりました。赴任式では生徒に温かく迎えてもらい、感銘を受けました。また、木で作られた校舎の独特の雰囲気にも感動を覚えています。

 

本校は、脊振山(標高1,055m)のふもと、神埼市の北部に位置する脊振町にあります。各学年1クラスずつ全校生徒31名(令和7年4月1日現在)の小規模校です。豊かな自然に恵まれ、今年で創立79年目を迎える伝統ある学校です。脊振では、「子どもは地域の宝」として、保護者、育友会や地域の方の温かいまなざしに見守られています。

 校舎は平成元年度に旧脊振村制100周年記念事業の一環として、地元脊振産の杉と檜で建てられました。ランチルームにある丸太柱は、樹齢360年の天然杉です。床や階段、机・椅子にいたるまで、全て地元産の木材でできています。脊振が古から林業で栄えた町の証であるとも言えます。元号が令和と改まり7年目となりますが、建造37年目の今日も、校舎は木の香りと温もりに包まれています。

 生徒玄関には、「樹人舎」(じゅじんしゃ)という額が飾られています。これは、郷土の先覚者である徳川権七(ごんしち)氏が、脊振の教育の発展を期して、脊振中学校を「樹人舎」と名づけられたもので、今に受け継がれています。この樹人舎は、中国の古典である「管子」の次の一節を由来としています。

 

一年の計は穀を樹うるにあり

十年の計は木を樹うるにあり

百年の計は人を樹うるにあり

 

 「樹人舎」には、「脊振から世界を動かす人材を生み出したい」という強い願いや期待が込められています。

 本校は、「和気」「立志」「報恩」を校訓としており、校風や日々の学校生活のよりどころとなっています。

 

【和気】 人と人の間の睦まじい雰囲気、思いやりの精神

【立志】 目標を決めて、それを成し遂げようと決意すること

【報恩】 人から受けた恩に報いること

 

全国的な少子化の中、脊振でも小中学校とも児童生徒数が減少傾向にありますが、ともに小中連携教育を推進し、将来にわたって地域や国際社会で活躍できる人材の育成を目標に掲げ、知・徳・体の調和のとれた児童・生徒の育成を目指しています。学校教育目標は、小中とともに「脊振を愛し、進んで学ぶ、たくましい子どもの育成」です。生きる力の礎となる「確かな学力」「豊かな心」「健やかな体」を育む活気あふれる学校づくりに努めてまいります。

特に今年度は「生徒の笑顔と夢があふれる学校」を目指します。日々の生活の中での小さな幸福の積み重ねは、笑顔を生み出し、明るく寛容な雰囲気の醸成につながります。また、「こうなりたい」「あんなことをしてみたい」という小さな夢や希望の積み重ねが、未来をたくましく生きるための目的意識や動機づけにつながります。

この「笑顔」と「夢」が学校にあふれるように生徒の支援ができればと思っています。

どうぞよろしくお願いします。

 

                                         令和7年4月1日

                                                                                                                         神埼市立脊振中学校

                                                                                                                         校長 澁谷 健

 

                      


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