部活動に係る方針

佐賀西高等学校部活動に係る方針

 

1 佐賀西高等学校部活動に係る方針策定の趣旨
 

 佐賀西高等学校部活動に係る方針(以下「本校方針」という。)は、国の「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」(以下「運動部ガイドライン」という。)「文化部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」(以下「文化部ガイドライン」という。)及び佐賀県「運動部活動の在り方に関する方針」(以下「運動部県方針」という。)「文化部活動の在り方に関する方針」(以下「文化部県方針」という。)をもとに、本校の学校教育目標の実現及び生徒に育むべき資質・能力の育成を目指した部活動の在り方を示すものである。
 本校方針の中で、本校の部活動の活動時間及び休養日の設定、その他適切な部活動の取組に関する事柄を示し、本校生徒にとって望ましい活動環境を構築するとともに、生徒の発達段階や技能レベル等を踏まえ部活動が最適に実施されることを目指していく。

 


 

2 本校における部活動の位置づけ及び基本的な考え方

 

(1)本校における部活動の位置づけ
 高等学校学習指導要領を踏まえ、部活動は学校教育の一環として位置づけ、教育課程との関連が図られるよう留意し、効率的・効果的な取組となるよう実施する

 

(2)学校教育目標及び部活動の基本的な考え方
 本校は、校是である「質実剛健・鍛身養志」のもと、知育・徳育・体育の充実により、人格を磨き、グローバル社会の中で、高い知性と広い視野を持った、将来の日本や世界をリードする人材の育成を目指すことを目標としている。

 学校教育活動の一環として行われる部活動においては、部活動の意義や効果を踏まえて、特に徳育・体育の充実を図り、人間力の向上を図ることを目指していく。そのため、本校が行う部活動においては、次の基本的な考え方のもと活動を行う。

 

[部活動の基本的な考え方]
① 生徒相互の自主的・自発的な活動を通じて学校生活全般に意欲的に過ごす姿勢を育てる。
② 技能及び競技力向上を目指すとともに広く文化・スポーツに親しむ態度を育てる。
③ 技能及び体力の向上を図るとともに、意欲や気⼒といった精神⾯を充実させ、⽣涯にわたる健全な⼼と⾝体を培い、豊かな⼈間性を育てる
④ 部活動が持続可能なものとなるように、活動内容については時間をかければよいという量から、短時間で効率的・効果的な質への転換に努める。

 


 

3 適切な運用のための体制整備

 

(1)本校方針の策定、及び各部活動の活動計画の作成・公表等
① 校長は、県方針等を踏まえ、毎年度本校方針を策定し、公表する。
② 部活動顧問は、年間の活動計画(活動日、休養日及び参加予定大会日程等)並びに毎月の活動計画及び活動実績を作成し、校長に提出する。これを受け、校長は、各部活動の「年間の活動計画」を公表する。
③ 部活動顧問は、生徒及び保護者等に対し「活動目標」、「活動の方針」、「活動計画」、「活動内容や方法」等を具体的に示す。

 

(2)指導・運営に係る体制の構築
① 校長は、生徒及び教職員の数等を踏まえ、円滑な部活動を実施できるよう適正な数の部を設置するよう努める。なお、部活動の設置等に係る規則については、別に定める。
② 校長は、部活動顧問の配置にあたっては、校務全体の効率的、効果的な運営等を考慮して行う。また、教職員の長時間勤務の解消に向け、部活動外部指導者の活用や、業務改善及び勤務時間管理等を行うなど円滑に部活動が実施できるよう取り組む。なお、部活動外部指導者の活用等については、別に定める。

③ 校長は、設置する部活動について、生徒のけがや事故を未然に防止し、不測の事態が発生した場合には適切に対応できるよう体制の構築を図る。
④ 校長は、毎月の活動計画及び活動実績の確認等により、各部の活動内容を把握し、生徒が安全に文化・スポーツ活動を行い、教職員の負担が過度とならないよう、適宜、指導を行う。

 


 

4 安全で効率的、効果的な活動の推進

 

1)適切な指導の実施
① 部活動の指導に当たっては、「運動部ガイドライン」、「文化部ガイドライン」及び県方針に則り、生徒の心身の健康管理と事故防止の徹底を図り、体罰・ハラスメントの根絶を徹底する。特に夏季の活動においては、熱中症事故防止の徹底を図る。
② 部活動顧問は、各部活動の特性を踏まえた適切な練習内容を実施し、生徒の発達段階に応じた安全で効率的な活動を実施する。その際、関係団体等が示す指導手引き等を活用し、合理的で効果的な活動とする。
③ 部活動顧問は、生徒とのコミュニケーションの充実による意欲の向上と、生徒が主体的に取り組む力の育成を図りながら、生徒の進路実現に向けた学習目標が達成できるよう効果的な運営を行う。

 

(2)適切な休養日や活動時間等の設定

 学校教育の一環として行われる部活動における休養日及び活動については、生徒がバランスのとれた生活を送ることができるように、以下の基準のとおり設定する。
① 休養日
ア 学期中の休養日 原則として週当たり2日以上の休養日を設ける。平日少なくとも1日を休養日とし、週休日は土曜日、日曜日の少なくとも1日以上を休養日とする。なお、活動の特性や大会等の関係で実施できない場合や大会等により週休日に活動する必要がある場合は、学期中の休養日の週平均が2日以上となるよう、休養日を平日に振り替えることができる。
イ 長期休業中の休養日 学期中に準じた扱いを行う。また、生徒が学習や十分な休養を取ることができるとともに、部活動以外にも多様な活動を行うことができるようにある程度の長期休養期間を設けることについても配慮する。
② 活動時間

 1日の活動時間は、平日では2時間程度、休業日(学期中の週末を含む)は3時間程度とし、できるだけ短時間に合理的でかつ効率的・効果的な活動を行う。ただし、競技の特性等で難しい場合は、学校長の許可を受ける。
③ 下校時刻
 活動時間に合わせ、下校時刻を設定する。
④ 部活動の延刻
 公式大会前に部活動の延刻や定期考査前の部活動を実施する場合は、学校長の許可を受ける。
⑤ 定期考査前の部活動
 定期考査時間割発表以降は、部活動を中止する。なお、公式大会前等で練習を必要とする場合は、学校長の許可を受ける。

 


 

5 参加する大会等の精選

 

 顧問は、高体連・高野連及び高文連主催、各連盟主催、関係団体主催など多くの大会が開催されていることから、生徒及び部顧問の負担軽減や生徒に与える教育的意義、生徒の学習時間確保、生徒の心身の健康等について配慮するため、参加する大会等を精選するよう努める。 

 


 

附則
1 この方針は令和2年3月5日より適用する。
2 この方針に定めるもののほか、必要な事項は別に定める。


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