郷土の偉人から学ぶ(6年生)田澤義鋪出前講座
入力日
2022年9月13日
内容
9月12日に6年生の教室で田澤義鋪(たざわよしはる)さんについての「出前講座」がありました。
講師の松本先生は以前、大浦小学校に勤務されたこともある方です。
田澤義鋪(1885年~1944年)さんは鹿島市出身の有名な教育者です。幼いころから勉学に励み鹿島小、鹿島中学校、第5高等学校、東京帝国大学と進み、政治学を学びました。佐賀の大先輩である大隈重信の屋敷にも出入りしていました。
田澤義鋪さん
お話をされる松本先生
静岡県安倍郡の郡長をしている時に、学校へ通えないでいた青年たちのための勉強会を開きました。
また、義鋪さんは「一事貫行」の必要性を説きました。何か一つのことを365日必ず実行するという意味です。
松本先生は子ども達に「何か一つでいいから毎日、決めて実行することはとても大切なことだ。」とおっしゃいました。子ども達はいろいろ考えてワークシートに書いていました。
自分には何ができるだろう・・・
義鋪さんが内務省の役人となって明治神宮造営の仕事を任された時には、全国の青年団に協力を呼びかけました。その呼びかけに全国から280団体、一万五千人もの青年たちが集まってきました。義鋪さんの青年たちに対する愛情と国を思う心に打たれ集まってきたのです。そして、明治神宮と明治の森が完成し、このころから義鋪さんは、「青年団の父」と呼ばれるようになりました。
「こんな本で勉強したいたんです」
「太良町にも大変な偉人がいるよね?」という松本先生の言葉に「誰かな?」「リュフさんかな」の声。そうです。
松本先生は次に大橋リュフさんについて話をしてくださいました。
大橋リュフさんは田古里の生まれです。お父さんの仕事の関係で多良小へ通い、その後、東京へ移り住み、医者の道を目指しました。明治時代のことです。大変苦労してアメリカやドイツに留学し、勉学に励みました。
若い頃のリュフさん
帰国したリュフさんは医学博士号を取得しました。東京で医院を開業していましたが、ふるさと太良への思いは強く、「ふるさとのために何か役立ててください」と寄付をされ、その寄付で「大橋記念図書館」が建ったのです。
そして、長年こつこつと買い揃え、勉強に役立ててきた蔵書4000冊以上を寄贈しました。
これは大橋記念図書館に「大橋文庫」として納めてあります。
大橋記念図書館
子ども達の感想は「大橋リュフさんや中野さん、吉田瑞穂さんなど、すごい人が僕たちの町にたくさんいたんだなと思いました。」「田澤義鋪は努力家で優しい人なんだと思いました。一事貫行の言葉を忘れずに覚えていたいと思います。大橋リュフさんは太良町のことが好きなことが伝わりました。この太良町に住んでいる私はこの授業を受けて幸せな生活を送っていることに気づけてよかったです。」「佐賀県出身でこんなにすごい人がいたのは知らなかったし、とても嬉しいです。」「私も『一事貫行』をがんばりたいです。」
感想とお礼の言葉を述べました
郷土の偉人から学ぶことが多い6年生らしい学習となりました。
授業を通して感じたことを是非、おうちの人にも伝えてほしいと思いました。
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