第5回PTA研修会
入力日
2025年2月6日
内容
第5回PTA研修 1月31日(金)
「見えなくてもできるよ。おうちのお手伝い」
~その効果的なやり方~
講師:空地 多美子 様(本校保護者)
空地さんの自己紹介からはじまり、子供の頃の思い出話まで盛りだくさんな内容でした。
小5の調理実習でレモンスカッシュを作った時の事。家族に「家でも作ってあげるから、炭酸を用意しといてね!」とお願いしたところ、なんと1ケースも用意してくれたそうです。
「飽きたかもしれないのに、毎日飲んで、美味しいと言ってもらったことが、すごく嬉しくてとても思い出に残っています。」とお話ししてくださいました。自分で作る楽しさを知る→喜んでくれる→それが嬉しい につながっていることを教えてもらいました。
このお話を聞いて、ほっこりした気持ちになり、とても素敵な思い出だなと思うと同時に、そういうつながりを、実際やってみることで知るということの大切さを学びました。
次に空地さんが家事を実践されている動画を見せていただきました。
・テーブル拭き
・食器洗い
・ご飯のよそい方
特にご飯をよそうことがとても上手で、美味しそうによそわれていたのが印象的でした。これは、寄宿舎で毎日くりかえし行うことで上達されたそうです。
ただ、美味しく見えるようによそうということに気付いたのは、大人になって子供とおままごとをしている時だったそうです。ホットケーキのおもちゃを触ることではちみつのおいしそうなたれ方を知るなど、おもちゃから多くのことを学んだそうです。
小さい頃からたくさんのおもちゃで遊ぶことがいろんな事につながっている‼そう実感しました。
次は質問コーナーがありました。
・お買い物の仕方
・賞味期限の管理
・調理方法
・家事の工夫
・便利家電
などの質問がありました。
特に洗濯物の管理では誰のものかわかるように、タグに糸で印を付けてありました。1回玉止めしてあるもの、2、3回なみ縫いしてあるものなどで区別をしているそうです。ボタンはゴワつきがでるので、糸で縫うようにしているそうです。実際に見せていただき、触らせていただきました。なかなか手の感覚だけで区別するのは難しいかと思いましたが、比べながらゆっくり集中して触っていくとわかりました。すごくいいアイデアで、いろいろなところで活用できると感じました。
最後にいろいろな道具の紹介がありました。実際に持ってきてくださっていて、みんなで集まって触りながら、空地さんから説明を聞くことができました。
・包丁を使用する時の指ガード
・自立する計量スプーン
・食パン切り
・調味料入れ
など、たくさんありました。どうやって使うかわからないものもありましたが、聞くとなるほど!となるものばかりで、とても便利だと感じました。
みんなでワイワイしながら聞くことができ、とても楽しかったです。
今回の研修会は空地さんの体験に基づいたお話をたくさん聞くことができ、そして実践されている様子を見ることできる貴重な機会になりました。とてもわかりやすく、とても勉強になりました。まだまだ知らないこと、わからない事がたくさんあるなと実感しています。そして、お手伝いを通していろんな食材に触れることの大切さ、やり方を学ぶ、練習して上達する、喜びを感じるという成長していく上で大切なことばかりだと改めて知ることができました。
早速、お手伝いをしてもらおうと思い、形状が変わる乾物など触らせたことがなかったので、今回はワカメを一緒に触ってみました。最初はかたいのに、水で戻すと柔らかくなっていることを実際に触って観察してから食べてみました。ただ、まだ『?』な感じで触った瞬間「イヤ…」と一言言われてしまいました。ここからがはじまりだよな!と思いながら、また、一緒に挑戦してみようと思っています。簡単なお手伝いからはじめて、楽しみながらいろいろなことを知る機会をたくさんつくっていきたいと思います。
ありがとうございました。(文責:保護者 広報係:奥本)
【参加者の感想】
・視覚的に不自由な方が日常ではどういう風に過ごされているのだろう…と今まで考えてもわからなかった部分が、今回の研修を受けて「なるほど~」と思うことが多々ありました。
・ノウハウのみではなく、親の姿勢(触ることを楽しめる、自由に、等々)が子どもの意欲につながることを実感しました。経験を積むこと、あえて失敗し、そこから考え、自分なりの工夫を生み出すこと、親がしてしまった方がすぐに終わるけれども、そこをじっとこらえ、子どもとじっくり経験を味わうことが、親がしてやれることだと改めて思いました。
・今日の話の中で、お子さんのままごとのおもちゃから、ホットケーキにハチミツがかかっていることや、お茶碗の中のごはんの形がわかったと聞いて、いろいろなものに触れてみることがとても大切だと改めてわかりました。レタスやマカロニは元の形がわからないので、料理の前にどのような状態なのか教えていくことなど、今後の支援の参考になる学びが多かったです。
参加者は、保護者3名、教職員15名、合計18名と、これまでのPTA研修で、最も多い参加者となりました。今年度の研修は、これで終わりですが、来年度も、皆様のお役に立つ研修会が実施できればと思います。
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