第3回PTA研修会
入力日
2024年10月30日
内容
第3回PTA研修として、10月18日(金)、公益財団法人九州盲導犬協会(福岡県糸島市)へ施設見学にいきました。盲導犬を視覚障害者へ無償で貸与するための活動をされています。
現在訓練中のホーリー君がお出迎えしてくれました。訓練を始めて6か月だそうです。
ここでは、常時、20~40頭の犬を訓練され、年間7~8頭の盲導犬に育成されています。訓練期間は、1歳から1年間で、実際に盲導犬として活動するのは、2歳から10歳の期間です。
障害物を避けたり、訓練士さんの股をくぐったり、遊具を噛んで遊んだりする様子も見せていただきました。ほめて、うれしい気持ちにさせる活動を積み重ねることで、犬が、自分で判断して障害物を避けられるようにしていくそうです。
盲導犬の貸与を受けるには、犬の世話ができること、訓練センターでの宿泊訓練を受けるなどの条件があります。現在、待機者は20名ほどで、1~2年待つことになるそうです。
1頭の盲導犬を育成するには500万円ほどかかるそうですが、この施設の運営は、その9割が寄附によって支えられているそうです。本校の皆さんからいただいた募金(5100円)と寄付金をお渡ししました。この活動は、みなさんの愛で支えられているとのことでした。
参加者所感
・ 盲導犬の訓練の話は、人間にも共通していて、興味深かったです。入店拒否をされたり、盲導犬がかわいそうと思われていたり、正しい理解と啓発がまだまだ必要だと実感しました。ほとんどが寄附で成り立っていることも、財源の安定のために何ができるか考えさせられました。
・ 訓練センターでは、施設内見学の後、盲導犬が貸与されるまでの流れや、盲導犬にできること・できないこと、九州盲導犬協会が取り組んでおられることなどについて話をお聞きしました。その後、盲導犬に言葉を教える様子を、実際に見せていただきました。どのようにして、盲導犬が「ゴー」や「コーナー」などの言葉を理解して行くのか疑問に思っていましたが、褒めながら、愛情を持って育てておられる様子に接し、子育てと何ら変わらないと感動しました。今回施設内見学を始め、日頃なかなか聞くことができないお話お聞きすることができて、本当に良かったと思いました。
・ 研修会に参加し盲導犬の育成の話を聞きながら育てるということに関して、子育てについても根本は同じなのだと感じました。センターの方々は、盲導犬候補犬に愛情深く、根気強く、向き合っておられる印象を受けました。決して無駄吠えなどしてはいけない盲導犬は、吠えなくてよいような育て方をするのだそうです。子犬の頃はエサが欲しいと吠えますが、吠えているときにはエサを与えず吠えなくなるまで待って、その時にエサを与えると、吠えなければエサがもらえるのだと学習し無駄に吠えることがなくなるとのことでした。待つことと、タイミングの重要さを再認識しました。わかっていても待てない毎日ですが、少しでも活かせたらと思います。見学の際、ずっと職員さんのそばにいた子(ホーリー)の仕事の時のきりっとした佇まいと、リラックスしているときのくたっと脱力した感じの可愛さで、キャリアチェンジ犬の引き取りなどが、数年待ちになるほどの人気というのもうなずけました。盲導犬のことについて詳しく知ることができ、その姿に癒されもした有意義な研修会でした。
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