全国盲学校PTA連合会総会に参加して
入力日
2024年7月9日
内容
令和6年度 全国盲学校PTA連合会 理事会・総会並びに研修会が、6月26日、東京都の国立オリンピック記念青少年総合センターで開催されました。
本校から2名の保護者が参加されましたので、感想と報告をお知らせします。
【参加者感想】
2年連続で参加させていただきました。いろいろな話が聞けるのも、やはり対面でお会いするからこそ。お互いの学校や子供の話もできる機会になると感じました(時間が少ないのが残念ですが)。
どこの学校からも、やはり生徒数が減っていて、PTAとしての運営も厳しい現実が多く話題に出ていました。
【PTA会長 報告】
令和6年度 全国盲学校PTA連合会 第63回理事会・総会並びに研修会のご報告
毎年6月中旬の水曜日に東京の国立オリンピック記念青少年総合センターで実施されており、佐賀盲は地区理事のときだけでなく毎年参加しています。
理由は全国から意欲のある保護者さん達が集まり、現状の課題認識、解決方法、将来起こりうる懸念とその対策、最新の情報共有ができるからです。
みんなで活発に議論し知恵を出し合い、モチベーションアップ‼
全国各地で仲間たちが頑張っていると思うと、まだまだ子どもたちのためにできること・やることはあるなあと実感して帰路につきました。
理事会・総会では、以下のような議案、意見が共有されました。
文部科学省への予算要望の一つに「教員の専門性の確保について」という事項があります。佐賀盲からは、「現職教員が歩行訓練士資格取得できるための体制を整えて欲しい」ことを要望しました。資格取得が個人の財産扱いとなるところに壁がありますが、これだけ専門性の担保を長年訴え続けなければならない現状打開のためにも事が進むことを切に願っています。
他にも、卒業後の生活を豊かにするために「同行援護」サービスを望むタイミングに使えるよう、事業所数・質の担保を図る必要があります。事業所側にニーズがあることを知ってもらうためには、在学中からサービスを利用し、こちらも受け身の姿勢ではなく積極的にニーズを訴えていく姿勢が大事であることを共有しました。
また、防災対策として、宿泊を伴う防災訓練を実施している学校のお話もありました。9月の金曜日に体育館で宿泊、土曜日朝に保護者引き取り訓練を兼ねる。食事は学校に備蓄している防災食(カレー)を食べ、入浴代わりに非常用ウェットティッシュで体を拭き、段ボールベッドで毛布代わりのアルミで寝る。とても好評のようでした。
児童・生徒数が年々減少していくなか、各学校単体の努力では解決しないこともあり、各取り組みを束ねカタチにしてコトを進めていこうと提起されました。
午後の研修では「視覚障害教育の現状と今後について」というテーマで帝京平成大学の田中良広教授より具体的な数値を出してお話がありました。なかでも、盲重複の割合は4割。知恵と実践の共有を形(例えば実践集)にすることが大事だと強く思いました。
年に一回の全盲Pは、全国の保護者さん同士がつながることが何よりの財産だと今年も感じた旅でした。会長でなくても参加できますので、ぜひ、あの会場の雰囲気を味わってください!
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