ようこそ校長室へ14
入力日
2024年9月5日
内容
2学期が始まりました。毎年のように聞こえてくる言葉ですが、やはり今年の夏も暑すぎる日々が続きました。そうした中、幼児児童生徒の皆さんはさわやかな表情で登校してきてくれています。校内にも明るく元気な声が響いていると、気持ちだけでもさわやかな気分になるものです。あふれんばかりの行事が2学期はひかえています。どれもそれぞれに活躍の場がいっぱいです。みなさんが笑顔でやる気をもって取り組んでいってくれることを期待しています。
ところで、「ようこそ校長室へ」で7月に載せたいと思っていた小学部6年生のことを紹介します。大阪府にお住いの視覚障害者で、国立民族学博物館で働いていらっしゃる広瀬さんへインタビューして学んだことを発表してくれました。展覧会をしたり、イベントを企画したり、論文を書いたりと活躍していらっしゃるそうです。インタビューで感心したことなどを発表してくれました。キャリア教育の一環でもあるかと思います。世の中には様々な形で活躍している方々がいることをこの先もどんどん見聞きしてほしいと思います。
また、8月末までカリブ海のセントルシアで2年間、JICAの活動をされていらっしゃった綱川先生ご夫婦と佐賀県国際交流協会理事長の黒岩様が来てくださいました。
綱川先生は、セントルシアで現地の方に指圧師となるための養成活動をされていらっしゃいました。横浜にお住まいですが、黒岩様がこの活動の発起人でもあられたことで、ご報告に佐賀においでになられました。そこで、せっかくの機会ということで佐賀空港に降り立たれたその足で本校に来ていただいたところです。JICAでの活動報告会で発表されたことを校長室でも披露してくださいました。とても良い機会でしたので、本校の理療科の授業がなかった職員にも急遽集まってもらい一緒にお話を聞きました。興味津々で前のめりなる話が続き、職員からはいろんな質問も次々と出ていました。それらを丁寧に対応してくださった綱川様には尊敬と感謝しかありません。綱川様は全盲でいらっしゃるのですが、セントルシアの活動前にもニカラグアでの活動に参加されていたとのことです。どれも神奈川県の学校をご退職されたあとから始められたとのことです。お話を聞きながら、そろそろ同じ年代になりつつある私は、果たしてこれからそのようなところへ飛び込んでいくことが心身ともにできるのかと考えるのですが、情けないことにとても無理だと思います。それでもこうした方々がいらっしゃることが世界中の方々の幸せの一歩となると思うと胸が熱くなります。
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