ようこそ校長室へ13
入力日
2024年6月5日
内容
6月に入りました。まだまだ晴天が続いていますが、この週末からあやしくなってきそうです。いよいよ梅雨の心の準備をはじめないといけないなと思っています。
ところで、昨日は、寄宿舎から「舎祭」の案内状をもって、専攻科理療科1年のHさんが担当の先生と一緒に校長室へ来てくれました。せっかくの訪問なので、ぜひぜひと来客用のソファーに座ってもらい、いろんな話をしてもらいました。ほとんどが私からの質問攻めだったようにも思います。それでもHさんの寄宿舎の話は聞いていて楽しいものばかりでした。校長室だと少し硬いイメージだったと思うのですが、こうして話しているHさんの笑顔を見て、私も心が和んでいます。理療科の生徒さんたちはなかなか来てもらえかったので、これを機会にほかの生徒さんも来てくれるといいなと思っています。みなさんの日常の生活や思いをぜひ聞きたいと思っています。もしかすると、その中にこの学校を成長させるヒントも隠れているかもしれません。
次は、昨年度、小学部5年生、6年生の授業の一環として、学習披露を校長室で実施してくださった中村先生です。校内のいたるところに、素敵な言葉と季節を彩った飾りをあしらった掲示物があります。通った人がふと立ち止まって、その言葉に癒されたり、元気づけられたりしています。盲学校においでくださって、校内をちょっと見学されたときは、どなたも気づかれると思います。そんな中村先生が、小学部の7月の掲示物として、私にもメッセージカードを持ってきてくださいました。さっそく、私の思いを書いて渡しています。おもしろいことに、ロケットを扮したメッセージカードでした。どんな思いがいっぱいつまった掲示物になるのか、とても楽しみです。
最後に、中学部1年Yさん。家庭科で作成した雑巾をもってきてくれました。「つかってください」とメッセージにはあったのですが、あまりのうれしさに「しばらくは校長室に飾っておきます」と返事をしました。私は昨年から盲学校に勤めているのですが、初めて点字版を使って、返事を書きました。それを受け取ったYさんは、校長室に飛び込んできて、「ありがとうございました!」とにっこにこ笑顔で言ってくれました。目の前で私の点字のメッセージを触って読んでくれました。Yさんの笑顔を見ていて、私はこれまでずっと、声に出した言葉のメッセージばかりを伝えていましたが、こうして形に残る点字のメッセージもすごくいいなと思った次第です。
さあ、本校にはまだまだたくさんの幼児児童生徒のみなさんが元気に毎日を送っています。次に紹介できることは何だろうかと楽しみです。
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