通級指導教室
令和5年度より、県内の小・中学校の通常の学級に在籍する弱視の児童生徒を
対象に通級指導教室を開設しました。
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通級による指導とは
大部分の授業を小・中学校の通常の学級で受けながら、一部、障害に応じた
特別の指導を特別の場(通級指導教室)で受ける指導形態です。障害による
学習上又は生活上の困難を改善し、又は克服するため、特別支援学校学習指導
要領の「自立活動」に相当する指導を行います。
通級による指導の内容は、主として視覚認知、目と手の協応、視覚補助具の
活用等の指導が中心となります。
形の似た漢字の読み書きやグラフの目盛りや複雑な地図の読み取り、そして
単眼鏡やルーペといった弱視レンズ、拡大読書器などの練習が中心となります。
また、視覚的な情報収集や処理の方法を指導しなければ効果的に学習活動を
行うことができない内容などについては、各教科の内容を取り扱いながら
指導を行います。
指導の形態と指導時間
◎ 児童生徒の居住地や送迎に関する状況などにより、下記の二つの形態の
いずれかを行います。
〇盲学校での指導(他校通級) 児童生徒が盲学校で通級による指導を
受けます。
〇巡回による指導 盲学校の通級指導教室担当が、在籍校に出向いて
指導します。
通級による指導の時間は週1~2回(週1~2単位時間)を標準とします。
※指導回数、指導日及び指導時間帯は、見え方に関わる課題と在籍校の
授業のバランスを考慮して決定します。
その他
〇 指導にあたっては「個別の指導計画」を作成し、個々の教育的ニーズに
合わせた指導を行います。
〇 保護者の方へ、見え方や視覚補助具、合理的配慮、進路などの相談支援や
視覚支援に関わる情報提供も行います。
〇 日々の学習や生活について、在籍校と連携および協力をしながら児童生徒
の支援を行います。
〇 対象となる弱視の児童生徒とは、拡大鏡等の使用によっても通常の文字、
図形等の視覚による認識が困難で、通常の学級での学習におおむね参加
でき、一部特別な指導を必要するものとなります。弱視特別支援学級の
児童生徒は含みません。
☆ 通級指導教室の入級については、各市町教育委員会での判断が 必要となります。小中学校に在籍の場合は在籍校の担任または 特別支援教育コーディネーターにご相談ください。 未就学の場合は各市町教育委員会までお問い合わせください。 |