校内研究

平成31年度校内研究

 

1 研究主題

学ぶ楽しさを感じながら主体的に学んでいこうとする子どもの育成

~自分の考えをもち、お互いの学びに生かす算数の学習を通して~

 

2 主題設定の理由

 めまぐるしく変化している現代社会においては、一人ひとりが自ら考え、行動できる自立した個人として、心豊かにたくましく生き抜く力である「生きる力」をはぐくむ教育活動を推進することが強く求められている。特に、新しい知識、情報、技術が社会の基盤となる「知識基盤社会」において、子どもたちが能動的・主体的に生きていくためには、知識や情報を単に理解するだけではなく、それらを活用しさらに新たな価値を創造したり、周りの人々と協働したりする能力が求められている。
 学校教育においては、創意工夫を生かした特色ある教育活動を展開する中で、基礎的・基本的な知識及び技能を確実に習得させ、これらを活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力その他の能力を育むとともに、主体的に学習に取り組む態度を養い、個性を生かす教育の充実に努めなければならない。
 2020年度から全面実施となる新学習指導要領では、「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善が求められている。算数科においても「発達の段階に応じて、算数的活動を一層充実させ、基礎的・基本的な知識・技能を確実に身に付け、数学的な思考力・表現力を育て、学ぶ意欲を高めるようにする」というねらいが示された。特に数学的な思考力・表現力については合理的、論理的に考えを進めるとともに、互いの知的なコミュニケーションを図るために重要な役割を果たすものであることが明記されている。つまり、数学的な思考力・表現力を育成するために、根拠を明らかにし、筋道を立てて体系的に考えることや、言葉や数、式、図、表、グラフなどを適切に用いて問題を解決したり、自分の考えを分かりやすく説明したり、互いに自分の考えを表現し伝え合ったりすることなどの指導の充実が求められている。                                              
 これまで本校は、9年間算数科を中心に研究を続けてきた。問題解決型の授業を確立させるために学習過程の確立、説明の仕方や話し方・聞き方の指導、ノート指導などを行い、自分の考えをもつことや伝える活動についての研究を重ねてきた。また、研究主題に「主体的に」というキーワードを入れ、児童が課題解決に主体的に取り組み、数学的な思考力を高めるような授業の在り方について研究を進めてきた。児童に主体的に学ぶ姿勢をもたせるために、授業の終わりまでに「全員が分かる」ことを算数科の学習の時間の目標にして、調べる段階、ペアやグループで学び合う段階(ペアワーク・グループワーク)、クラス全体で学び合う段階(クラスワーク)の3ステップで理解する努力をすることを意識させてきた。その結果、授業中に自分がわからないことを尋ねたり、相手が本当にわかったかどうかを確かめたりするなど、形式的な話し合いではなく、分かるための話し合いができるようになってきている。
 また、昨年度の児童へのアンケートの結果を見てみると、グループワークに「進んで参加している」「だいたい参加している」と答えた児童が89%いた。しかし、自分の考えを話すことが「あまりできていない」「できていない」と答えた児童が21%もおり、その理由としては「説明の仕方が分からない」「はずかしい」「間違っていたら嫌だ」などを挙げていた。このことからグループワーク・クラスワークに参加するものの、自分の考えに自信がないことから進んで話すことができず、主体的に学習できない児童がいることが考えられる。そこで、正しい知識・正確な技能の習得、説明の順序や使う言葉など自分の考えを伝える技法の習得が必要である。
 昨年度の佐賀県学習状況調査(12月調査)の結果を見てみてみると、4年生、5年生ともに、全領域において県平均を大幅に上回っている。特に「数学的な考え方」の領域がよい。また、佐賀県が設定している「十分達成」の水準に達している児童も県平均より多い。しかし、5年生では「要努力」の児童の割合が高く、「おおむね達成」の児童の割合が低いことから、学力差が「十分に理解ができている児童」と「理解には支援が必要な児童」に大きく分かれていることが分かる。そのため、学習形態や指導法の工夫が必要である。計算力を高めるための日頃の取り組みについての工夫や基礎・基本的な内容及び数学的な 思考についての、更に「分かる授業」のための工夫が必要であると考えられる。
 今年2月に実施した「標準学力検査」における算数の結果では、本校は全国平均正答率を概ね上回っているが、領域別に見てみると全国平均正答率に届いていない学年・領域もあり、学級の実態に合わせた指導形態の工夫が必要である。
 以上のことから、一人一人に自分の考えを持たせ、互いの学びに生かす算数の授業改善をさらに工夫することで、学ぶ楽しさを感じながら主体的に学んでいこうとする子どもを育成することが重要であると考える。また、基礎的・基本的な正しい知識の定着、みやき町で先進的に整備されている電子黒板やタブレットPCなどのICT機器の効果的な利活用、反復・継続的な取り組みによる正確な技能の習得、自分の考えをわかりやすく伝える表現力の習得を行う必要があると考え、本主題を設定した。

 

3 めざす児童像

○自分の考えをもって主体的に学ぼうとする子

○数理に親しみ、算数的活動を豊かに体験する子

 

4 研究の目標

児童の主体的な学びを促し、数学的な思考力・表現力を育てる指導の在り方を探る

 

5 研究の内容と方法

①研究内容

 ア 主体的な学びに向けて自分で考えさせるための手立て

 イ 自分の考えを伝え合わせ、思考力・表現力を養うための手立て

 ウ 基礎・基本の定着を図る学習のための手立て

②研究方法

 ア 先進校の実践事例や文献による理論研究  

 イ 講師招聘による実践的研究

 

6 研究組織


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